コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価
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答えは無くて良い、行動する事で答えは見つかる
素晴らしい映画でした。
事前に聾唖者の家族の中で唯一の健常者の主人公という設定だけは頭に入れていたが、映画の中では様々な問題(障害者と健常者の壁、いじめ、ヤングケアラー)が扱われている。
正直な所、どれも映画の中で明確な答えは出ていない。
しかし、彼女の歌は周囲の生徒達の偏見を拭い去り、組合を作る事で壁がとっぱらわれるきっかけが出来、大学進学を最後には家族が後押しする事で彼女は独り立ちできる。
しかしそれが解決の答えといえばそれはNOである。
明確な答えは映画では示されていない、でもそれで良いのだと思う。
一歩踏み出す事、たとえその道が茨の道であろうと、行動する事の大切さを教えてくれる。
そしてそれを支える家族、友人、彼氏、先生、色々な愛が行動する者を後押しする。
進学、就職、転職等、将来に不安を覚える方々には特に勇気を与えてくれる映画だと感じました。
不幸とか死にたいと思う人に見てもらいたい
いや~素晴らしい、久しぶりに映画の良い所をぎゅとまとめた映画を見た気がするな・・・
本作品、笑あり、涙あり、家族の絆有り、友情、恋愛、人間ドラマと贅沢に、上手くまとめ上げて作っているよな・・・
ロケ地もいいし、キャスティングも最高です。
個人的には、エウヘニオ・デルベスの演技が最高で、ひとりひとりの間や表情が最高にいいですね。
見ていて気持ちがいい、また、色々な面で考えさせられます。
個人的には、「今上手く行っていない人」「自分だけが不幸だと思っている人」「死のうと思っている人」は、是非この映画を見てもう一度、自分の事を考えてみて欲しいかな・・・・
いい作品と言っても、強制お涙ちょうだいのようなジメジメした内容じゃないから本当にいい作品!
こう言う映画がアカデミー賞を貰うと、見ている観客とアカデミー賞の間にある距離がちじまると思うね。
自分としては、本作品の続きが気になるな・・・・この後は自身の想像もいいけど、やっぱり、この家族がこの後どうなるのかみてみたい気がするけどね。
「歌の素晴らしさ」
今年6本目。
心を震わす、凄い映画。エミリア・ジョーンズの歌声の素晴らしさ。主人公の家族役には全員、聴覚障害を持つ俳優を起用した所から説得力が違う。若さのみずみずしさが一番光った。今年のアカデミー賞最有力かなと。
子供立ち、親立ち
今作を見て最も印象に残っているのは、「リアル」ということです。見てよかったと、素直に思えるような、いい映画でした。
タイトルにも記載したように、この物語は親子それぞれが子供立ち、親立ちする物語でした。
聾唖者である、母、父、兄の3人は生きていく上で、ルビーに頼ることが当たり前になっていた。ルビー自身も、大学の専攻が近づいたとき、漁師を続けることを理由に一度進学を諦めた。私はこのシーンは、家族を手伝うことを進学に対する強い意志を持てない言い訳にしているように少し感じてしまった。このように、家族同士で仲良く過ごしているように見えて、依存になっており、お互いの足枷になっているように感じました。
父親、母親の2人は生活していくために、ルビーを大学に行かせることはできないと言ったシーン。レオだけは、妹の幸せを願う不器用な兄であった。家族のために、自分の夢をあきらめてほしくない、だが自身でも健聴者の妹がいなければ自分達は生活ができないとわかっている。兄であるのにも関わらず、妹を助けるために何もすることができない自分にずっと腹が立っていた。不器用ながらも、素敵な兄であると感じていました。
しかし、発表会でのシーンを境にそれぞれの思いが変わっていく。分かりやすかったのは、聾唖者の自分達は実際に歌を聞くことはできないが、ルビーの歌を聞いた人々が、自然と笑顔が溢れ、涙を流す人が現れたシーンだ。このシーンは聾唖者がどのように世界を見ているかが、リアルかつ分かりやすく描写されているとてもわかりやすい場面であった。そして、父もまた不器用ながらも、娘のことを最もよく考えていると感じました。序盤にラップは振動を感じるから好きだといった伏線が、最後にルビーの喉を直接触れることで回収されるとは思っても見ない感動するシーンでした。
そして、家族全員がルビーの進学を応援するようになったころから、周りの人間関係も自然と良くなったように描かれていた。これまでは、自分達は「聾唖者だから」といった、自信を否定し、他人は掛け合ってくれないと決めつけるような会話が多かった。ルビーの進学をきっかけに、周りの人間にも、自身から歩み寄ることで問題が解決しているように感じた。
最後に、私は兄のレオが1番好きなキャラクターでした!
許す事の強さ
世の中で
強さとは?
と聞かれると
腕力や
権力や
財力など
沢山あるが
1番の強さは
許す事の出来る人だと
思います
弱い人ほど
相手を許す事が
出来ない
友達に裏切られても
悪口言われても
約束の時間に来てくれなくても
事業が上手くいかなくても
家族の関係がゴタゴタでも
ここではあまり
健聴者や難聴などは
(差別的な描写はあるが)
主題ではないかと……
母親との
生まれた時の
エピソードは
感慨深いモノがあるが…
家の事情や親の特権で
子供の夢を奪わないで
でも親だって
心底、そんな事おもってなんかない
受け入れるまでに少し
時間がかかるだけ
兄が突き放すシーンや
父親が星空を見上げながら娘の歌声を聞く夜や
涙しか😭
ホンマ良かったよ
お涙頂戴映画じゃないのに
いい。
すごくよかった。
単純なお涙頂戴ものじゃないのに、
もう、途中から感情が溢れ出して
ポロポロ泣いてしまった。
いい。
すごくいい。
ルビーの歌もすごくよかった。
ルビーって言うキャラクターが本当よかった。
家族って、支え合いなんやね。
どっちかが奪い取るじゃなく。
お兄ちゃんもいい人!!
終わりよければ全てよし。
下ネタ(っていっていいのかな?)がいっぱいで
最初、うわって思ったけど、
避けて通れないっていうか。
それ含めて人間だもんね。
すごくよかったけど、
子どもと一緒には観れないなあ。
そう思っちゃうあたりが、
昭和のおばちゃんなのかな。
V先生のキャラクターも最高!!
発表会の演出、
夜空での歌のシーン〜ラストにかけて、
本当によかった。
いい映画時間でした。
観に行って本当よかった。
ルビーの歌のCD欲しいな。
V先生が面白かった
耳の聞こえない両親、兄と4人で暮らしている高校生のルビーは、家族の中で1人だけ耳が聞こえた。家族の耳と口になっていたルビーは家業である漁業も朝3時起きで毎日欠かさず手伝っていた。高校の合唱クラブに入部したルビーの歌の才能に気づいた顧問のV先生は、音楽大学の受験を強く勧めるが、 ルビーの歌声を聴いた事の無い両親は娘の才能を信じられなかった。そのため、家業の方が大事だ、という両親のために、ルビーは自分の夢より家族の助けを続けることにし、大学受験を諦めるが・・・さてどうなる、という話。
CODAが、耳の聞こえない親に育てられた子供、という意味だと知れて良かった。
チョイ下ネタ有りの両親が面白かったし、合唱部のV先生もラテン系のノリで楽しかった。
でも、やはりルビー役のエミリア・ジョーンズが可愛くて歌声もすごく良かった。
素晴らしい作品で感動しました。
素晴らしい
お涙ちょうだい作品かと思えば...今、社会的問題にもなっているヤングケアラーのお話です。
主人公の立場が、観ていてとてもツラい。
作品中の演出が素晴らしいと思います。
一時、観ているこちらも聴覚障害者の立場になる無音のシーンは、鳥肌モノでした。
役者さんも演技派揃いで観ていて安心感があります。この中のみんなが幸せになる方法はないのかと願わずにいられない。
久しぶりに映画館で素直に泣きました。
オスカー受賞の値打ちがある作品だと思います。
見ようとしなければ聞こえない世界
いい映画だったなぁ。と映画館を清々しく出ていける作品。
フランス映画「エール」のリメイク作品。
主演のエミリア・ジョーンズはゴーストランドの惨劇で残虐な変質者に監禁される美少女を演じたのは記憶に新しい。
記憶に新しいのに、今作ではもう少女というよりちゃんとティーンエイジャーなのよ!そこにびっくり!!
相変わらず可愛いけど、10代特有の肉のつきかたと言いますか、いい感じに年相応の体系で役にピッタリでした。
作中登場するルビーの家族を演じた役者さん達も実際に聾唖者の役者さんを起用。 -
手話での会話って、相手を知ろうとしなければ、会話が成り立たない世界なんだよな。
相手の表情を読んで、手話をする方も感情を表情に乗せて伝えようとする。
生返事ができない分、自分の気持ちを身振りで的確な言葉と表情で伝えなければならないって相当のコミュニケーション能力が要求されるんだと感じた。
ストーリー自体は流れを逸脱しない進行、展開も予想通り。
結末も大団円で、観ている観客に優しい。
この作品のすごいところは、観客を聞こえる視点と聴こえない視点の両方の立場に立たせているところ。
劇中で効果的に手話が使われたり、音量であったりと演出が本当に素晴らしい。
家族で観ても、大切な人と観ても後悔のない、心の温かくなる映画です。
是非、劇場で鑑賞ください。
こんな家族っていいなぁーー
1 父母と兄に聴覚障害があり、長女が唯一の健常者である家族の姿と音楽に向き合う彼女の成長を描く。
2 泣けて笑えて心温まる映画であった。
良かったのは家族のあり方。この家族は、障害があっても前向きに生きており、行動をともにし、問題があれば話し合って解決しようとする。そして、互いに思いやりがある。個々人を尊重しながら時宜に応じ結束する姿は、家族のあり方として理想的であった。
劇中、ヤングケアラーである彼女の進学について、皆が思い悩む。彼女が進学で家を出ると家族は健常者との意思疎通や家業である漁業の継続が困難となる。しかし、このことも家族力で乗り越えた。
また、オ−ディションの場面で、雰囲気に気圧されていた彼女が客席に家族を見つけ、手話を交えて楽しげに歌う姿に家族の絆を感じた。その一方、健常者と聴覚障害者とが正しくコミュニケーションを取ることが家族間であっても難しいことも伝える場面もあった。
残念だったのは、劇中、障害があることで差別や不当な買い叩きに会う場面があり、いつの時代、どこの国の話かと訝しく思えた。
3 演出面で良かったのは、冒頭に漁のシ−ンを持ってきて家族の人物
設定や状況を一目で解らせてくれたこと。それと、卒業コンサ−トで彼女の歌唱場面の途中から無音になる場面。カメラが父の目線になり、左右の人物の歌に酔いしれている姿を捉える。耳が聴こえなくても娘が見事にやってのけたのを実感したシ−ンであった。
4 ノ−スター映画であるが、俳優がそれぞれの役柄にマッチし適材適所の感があった。中でも父母役の二人の天真爛漫な演技には微苦笑ものであった。
高校生の成長物語と家族愛
歌うことが好きな少女
家庭の事情で家から出る事ができない
でも。歌いたい
家族をとるか音楽をとるか悩む
歌は家族に届けられないが
家族には聞こえないが……
家族に支えられ音楽の道に進むことができた
若い人にエールを送る作品です
青春の光と影は好きな歌
家族の温かさが伝わる
この映画の前にエールの映画の配信を観ました
主人公の兄⇒弟で仕事が漁業⇒牧場の違いはありましたがほぼ同じ演出です 同じ感想です
自分が一家の周囲の人間だったなら?
ああならないと言い切れるのか?
ハブったりはしないだろうが無関心を装うかも。
傍観者が1番残酷だろう。
ただ事前情報でのイメージより明るくて救われた。
人にも勧めたい。PG12が残念だけど。
健常者は見るべき作品
脚本、演出、演技に歌と音楽どれも素晴らしく観て良かった。
ろうあ者の気持ちが少しはわかるような気になれる演出も多く、大満足。
どうしても父親目線で見てしまいましたが、家族それぞれの立場で観られる家族を大切に、お互いに持ちつ持たれつなのが家族だと再認識させてくれました。
歌の選曲がよく、字幕の歌詞が胸に刺さり涙が出ました。
この一年で最高でした。
愛し合う家族は美しい!
ヒロインは心優しい美しき高校生です。ストーリーはとても判りやすくて、ラストに家族が赦しあった時、本当の幸せは訪れるのだということを、教えてくれた極めてピュアな物語でした。対立軸は歌に人生をかけようとした健常者と、その健常者をあてにしている3人の聾唖者です。3人の漁業の仕事を支えて家族のために生きるのか、それとも自分の才能を開花させるのか、ヒロインの選択は二つしかありませんでした。それが、最後には見事に安着します。家族が娘の人生を生かすことを選んだ時には劇場内で啜り泣く声があちこちから聞こえてきました。そして、ヒロインが歌う「青春の光と影」の歌詞は、ヒロインの人生そのものを表現しているので、これがまた泣けます。人生をどうやって俯瞰して乗り越えて行くかを示唆している珠玉の楽曲です。映画の途中でヒロインが歌う音が全く聞こえないシーンがありました。それは聾唖者の世界を、私たちが知ることができるわずかな時間でした。全く何も聞こえないのです。誰もがその演出に胸打たれることでしょう。そして一番感じたことは、人生は悩みがつきないものかもしれませんが、愛を持って生きていれば、必ず全てが見えない力でコントロールされて、うまく行くようになっているということでしょうか。グッドラック!!
最初はとんだ毒親だと思ったが、、、
ラストにむけてはとても良かった。泣きました。
ただやや(だいぶ)品のない両親、とくに母親は子を持つ母として少し嫌でしたね。(親の性的なシーンとか見たくないし私も絶対に子どもに見せたくない)
歌と、彼氏、親友、お兄ちゃんは良かったです。
すばらしかった
聾唖と音楽という相反する皮肉なテーマ設定なのだけど、受験の時の歌いながら手話をする場面で滂沱の涙。あの後、船にはお兄ちゃんの彼女が一緒に乗ってくれるのだろうか。手話ができて船にも強く、転職可能な人などそうそういなさそうだ。お兄ちゃんの彼女ならバーテンダーのバイトみたいだからすぐに転職してくれそう。
とにかく歌が素晴らしくて、歌と音楽が物語の中心にあってドラマを構成する。音楽映画でありながらさっぱり音楽が掛からないとか、音楽と関係ないところでドラマが展開するのとか本当に嫌なので、気持ちが良かった。
聾唖であるからこそむしろ手話で言葉が、健常者以上に豊かで、心がオープンで家族が暖かい。言葉以上にコミュニケーションしている感じすらある。音楽の先生も最高に素敵な人だ。
主人公は彼に対して心を閉ざす場面で、あんなに言ってくれているのにちょっとしつこすぎるのではないか。その分、和解する場面が素晴らしいのだけど。
旅立ちの映画
同週にたくさん映画が上映してるのもあり、スルー候補だったのですが、SNSで話題になっていたり、興行面でかなり健闘しているのもあり劇場に足を運ぶことにしました。久々に口コミが原動力になりました。
とっても面白かったです。アカデミー賞候補の名は伊達じゃない。
まず役者陣の演技の豊かさが素晴らしいです。特にエミリア・ジョーンズが凄い。頼りない声からの、発声を得て力強い声への移り変わりが見事で、鳥肌が立ちまくるほどの衝撃を受けました。普段のにこやかな少女の顔、恋にときめいている顔、家族との確執、家族との愛情を確かめる時の顔と、動きではなく表情でそのシーンごとに彼女の魅力が発揮されていたのも印象的です。家族4人のうち3人が聾唖者で、実際の役者の方々も聾唖者を起用するという徹底ぷり。前作でどうもその点が批判されていたようですが、いざ起用するとなるとなかなか難しい問題だとは思いますが、それでも違和感なく映画になっており、手話で下ネタを表現する際も面白さがきちんと伝わってきました。
聾唖者の方々と感覚を共有しているかのようなシーンがとても斬新で、そのシーンだけ娘が歌っているのに歌が全く聞こえないという恐怖と同時に、周りの人々が笑ったり手を叩いたりでその歌の素晴らしさを知るという表現方法がとても楽しかったです。
ルビーの才能を見込み教えるV先生がまたいいキャラクターで、厳しい先生ではあるけれど、根は優しくてとことん教えてくれて、ピンチの際には駆けつけてくれるし、手話の勉強を少しして会話に取り込んだり(ファ○クできて光栄ですという特大級のミスをやらかしますが笑)と、とても愛すべきキャラクターでした。
無事大学に合格し、ルビーを見送る際に家族が程よいいつもの距離感を保ちつつも、どこか寂しそうな姿。自分も実家を出る際はそのような感じだったのでとても懐かしい気分になりました。最後は家族全員で抱きしめ合って旅立つという、旅立ち映画として最高の幕引きでした。これからの彼女の未来もこっそり見ていきたいなと思う作品でした。これからも色々な国でリメイクされそうな雰囲気です。製作陣、役者陣の皆様お疲れ様でした。
鑑賞日 1/23
鑑賞時間 12:10〜14:15
座席 F-3
今年暫定一位 未だ一月だけど
抑圧されたものが解放された時
閉じられたものが開放された時
そんなシーンを観た時は本当に心を打たれて、こちらも昇華されます。
奇をてらうものは何もなく、王道ストーリーだけど、
こうゆう映画を見たいものです。
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