コーダ あいのうたのレビュー・感想・評価
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マスクに涙が沁みました。
四人家族のうち三人が聾唖者。健常者の娘が通訳者として家業を側面からバックアップ、どころか、学業にも支障が出るくらい頼りにされている。これって、今まさに話題の「ヤングケアラー」の最たるパターンではないか。
いろんな意味で特殊な限界状況を描いているように見えながらも、世代間の価値観の断絶、自助か共助かの問題、若い時に好きで得意なことを見つけた者ならではの幸運と苦悩、素晴らしい指導者との出会いの重要性、という普遍的なテーマ満載なのだ。そして何よりも、未来に責任持たずに目の前の人と思いっきり愛し合えるティーンズの甘酸っぱい恋愛が眩しくもリアルに映像化されていて清々しかった。
ジョニミッチェルのBoth Sides Nowの歌詞と完璧にシンクロしてた!
悪くはないのだが
障害をテーマにした映画は悪くいうのに抵抗があるのだが、自分はイマイチだった。
勿論、本当に聾唖の役者が演じているのは素晴らしいし、内容も素敵。
障害のある子どもたちにも観てほしいのだが、両親のファックシーンはどういうものかと。
笑いをとるシーンかもしれないが、不要じゃないかな。
家族愛に溢れた物語
家族愛に溢れた物語、特に兄のレオ・ロッシが背中を押してくれたのは、主人公ルビー・ロッシエ(エミリア・ジョーンズ)にとっては心強かったと思う。名門音楽大学のオーディションシーンがクライマックスで圧巻❣ 彼女の歌声は素晴らしい、歌手としても大成して欲しい。
ハートフルで多幸感の残る傑作。
コーダ あいのうた 香川での上映は終わってしまったので新居浜で観た。
貧しい漁師の4人家族。主人公の女子高生以外は聾者。彼女は漁にも出て父と兄を助ける(耳が聞こえるので)彼女には歌の才能があり音大に入りたいと思うけど聾者の両親には反対される。そして というストーリー。
登場人物が皆いい人で役者もいい。聾者の役を実際の聾者が演じていることで話題になったけど、そのことよりも家族愛の強さに感動した。
名場面が多い。ボーイフレンドと背中合わせでデュエット曲を練習する場面、初めてのデートで湖に飛び込む場面、高校の合唱団の発表会の歌、
耳の聞こえない父が娘の喉に手を当てて歌を感じようとするところ、
そして最後の音大の入試での歌。
アカデミー賞の3部門でノミネートされているが、映画評論家の町山智浩によれば脚色賞は獲るだろう、との事。
字幕で聾唖者、健聴者という言葉が使われているけど、今は聾者、聴者という言葉の方が好ましいと思った。
家族の深い愛に心打たれました
コーダという言葉、恥ずかしながら初めて知りました。
聴覚障害の家族の中で唯一の健聴者の娘として、生まれ育ち、幼い頃から当たり前のように通訳としても、漁師をする家族を支えてきたエミー。
そのエミーの才能が、よりによって家族が聞くことが出来ない、歌とは。。なんて、神様はイジワルなんだろう…
学祭でエミーの晴れ姿を観に行った家族。あの演出な秀逸だった。悲しみがより一層深くなった。
また試験会場でのエミーの歌唱シーンは、感動で涙が溢れて止まらなかった。
この作品に登場する聴覚障害の家族を演じた方々は実際に聴覚障害のある俳優さん達が演じているそうだ。その演技も素晴らしく心を打つ。
是非多くの方たちに観てほしい作品です。
予定調和なら喜んで
予告編で流れてきた大好きなBoth sides nowを聴いた瞬間、あぁ…これ泣かせにきてるなとすぐに察知しつつ…わざわざ予定調和を確かめに足を運び、そして心から喜んでその意図に溺れさせていただきました。
音楽の感じ方って何通りもある。音声だけに依らない、ルビーの中に流れる音楽と、それを全霊で感じ取り、受けとめようとする家族の姿に胸がいっぱいになりました。
幸せは薄い花びらのようで、積み上げようとすると崩れたり、不意に風に煽られ飛んで行ったりする…ルビーが丁寧に重ねた花びらが、蕾の形になって優しく開く瞬間、彼女の家族になったような喜びを感じました。
Mr.Vから、歌っている時の感情を言語化するよう問われ、うまく説明できずに自然と手話が出てしまうルビー。そのシーンに、多分あえて字幕がついていないところが特に素敵でした。手話を知らなくてもルビーの思いが伝わってくる…
音楽の素晴らしさは普遍的で、言葉や音そのものをも超えていく…誰にも響く魔法みたいです。
何度でも繰り返し見たくなる大切な映画になりました。
自分以外の家族が聾唖者だったら?
主人公ルビーは家族の中で唯一の健聴者。漁業を営む家族サポートを幼い頃から行っていた。周囲の目にさらされながらも我慢して日々を紡いでいた彼女に転機が訪れる。合唱クラブの顧問が歌の才能を見出し、音楽大学への進学を勧めてくれたのだ。家族以外の世界を知らない彼女が新しい一歩を踏み出す過程を描いた作品。終盤のとあるシーンが観客の心を動かすこと間違いなし。偏見・差別はどうやって生まれるのか、家族とはなにか、考えさせられるとても素晴らしい作品でした。辛い現状にいる人、家族との関係に悩む人、優しい愛に触れたい人にはぜひ観てほしい🙆
家族
ちょっと前までは、何の迷いもなく家族こそが私の存在意義であると断言できた。
だが、最近になって思うところがあり、心乱れている。
もちろん家族のために生きることが私自身の生きる糧でもあり原動力なのは変わらない。
その一方、私自身のアイデンティティーをさらに追求していくと、
家族が手枷足枷に感じることがある。
このタイミングでこの映画に出会えたことはまさに時宜を得ていたと言って良い?
と言って、この映画自体それほどその観点で掘り下げてはいない。
ありがちなパターンでハッピーエンドを迎える。
それでもヒロインの家族への思い、それに対する兄や父の思いには胸が熱くなる。
母親はちょっと空気を読めずにうざかったけれど・・・・・。
聾唖者という特殊な環境下でのストーリーだが、そこは健常者でも大きくは変わるまい。
最も印象的だったのは音楽の先生。
良い味出してる。
田舎の映画館では今週ようやく公開開始。
コロナ禍以降久しぶりに混んでいた。
こんな田舎でも良い映画というのは人を惹きつけるのだと再認識できて嬉しかった。
笑えるね
ちょっと興味出て見て来ましたが、親、兄が耳口が聞けないその中で彼女が、翻訳かがり、それよりも身振り利手振り、親が卑猥な仕草など、思わず笑い、久しぶりに卑猥な言葉インキンタムシなどと言って笑い来られてどうにも成りませんでした。
作品賞と助演男優賞の受賞を心から願う
これこそが映画だ。
普段映画を観ない人に是非観て欲しい作品。
一部の訳知りが絶賛するドライブ・マイ・カーとは真逆の作品だ。
誰もが共感でき誰もが涙する普遍のテーマを描いている。
夢がありながらも家族のために自分の人生を犠牲にしなければならない辛さ。
そんな人は世の中に大勢いるだろう。
一度しかない人生を投げうたなければならない苦しみ。
そしてそんな娘に父が出した結論は。
劇場で泣いてください。
鼻水も出ますのでティッシュをお忘れなく。
脚本・演技・撮影がグッドバランス
理由はネタバレ防止で言えませんが、可能なら映画館で観るべき作品だと思います。号泣させない美しさすら感じつつ、後半には中波小波が涙腺をくすぐり続けます。
キャストも皆さん素晴らしかった。
素晴らしい作品の一言に尽きる
素晴らしい作品。何もかもが上手い。シナリオ、演出、キャスティング、カメラワーク全て。シナリオはただのお涙頂戴的な嫌な感じが全くしない。本音を言い合っていて素晴らしい、それでいてラストは心に染みる話になっている。演出がクドくなく、そしてちゃんと伏線張っていて良い。後半の母と娘の会話で生まれた時の事を話すが、これはやられたと、号泣。キャスティングの家族も彼氏も浮いていなくて良い。
この映画の一番の見所は、ろうあ者でも普通の人間であり、モンスターでも聖人でもなく我々と同じ人間だと描いているところ。セックスだって、嫌味だって言う。伝わらなければコンサート中に夕飯の会話もする。そこを嫌味なくえがく演出は素晴らしい。この映画はもっともっと観てもらいたいと思う素晴らしい作品。余命がどうとか、惚れた晴れたのチープな作品を観ている場合ではない。
ひねらないから真っ直ぐ届く
予告から期待した通りの内容でとても良かった
手話ってカッコいいよな…
見終わると話す時のボディランゲージが激しくなってた笑
家族から求められる役割と自分の夢で揺れ動く主人公
誰かが意地悪で夢の邪魔をしてるんじゃないのが難しいところ
家族も抱いた夢も大切で、最後に背中を押してくれたのは家族
ハッキリ出てけって言ってくれた兄貴カッコいいよ
少年が言う「羨ましい」という言葉はきっと本心で、彼は円満な家庭を知らず、彼女は健聴者ばかりの家庭を知らない。みんな外からは分からない苦労や苦悩を持ってるんだな
母親が出産時の不安を吐露するシーン
一番泣ける
マイノリティがマジョリティの家庭、でも共感ばかりが理解じゃない
最後の手話しながら歌うところ。
いつも猫背で俯きがちな彼女が、先生のピアノを背中に受けて家族に届けるために上を向いて歌い上げたのとても良かった
歌は割と高い確率で愛に関する
少女が耳が聞こえない家族を支えるか、音楽大学に進学するかで葛藤する話。
少女の頑張りがありありと描写されており、歌唱も良い。手堅い作品。
良い点
・「僕が間違った」
悪い点
・心変わりがやや急
・とりあえず美男美女
コーダあいのうた
フランス映画「エール」のリメイク。
こっちの方が100倍良い。明るくて元気で、ジョークいっぱい!さすがアメリカ。聾唖の役者さんの演技がリアルで、めちゃくちゃ泣きました。愛する人と一緒に観たいですね。
漁業組合
親が何かしらの障がいのある子どもの面倒を見るというものはよくあるが、それが逆転している、最近よく言われるヤングケアラー的なプロットが秀逸。親の子を思う気持ちと子の家族を思う気持ちと自分の夢、自分の殻を破りたいという思いが丁寧に描かれている。今の時代もう少しICTを使えば…と思う場面も多々あったが、そこは…家族と子が双方とも動き出すラストもステキだと思います(๑˃̵ᴗ˂̵)
バークリーよりAGTの方が良くねーか?
などと。リアルな事は言いっこなしでw
アカデミー賞マイノリティ枠のノミネート作品です。フランス映画「エール!」のリメイクです。見始めて直ぐに「ピーナツバターファルコン」なんかを思い浮かべたりして。有り体に言えば、特別な感じもしない普通の映画。なんですが、クライマックスの演出が飛びっきりで特別だったw
秋の定例コンサートのサイレントな演出の素晴らしさと来たら、あーた。コレは生涯忘れないんだろうなぁ、ってくらいに良かったです!
通りで。脚色賞にもノミネートされてる訳だw
アカデミー賞の事は忘れて、期待値を上げ過ぎず、リメイクである事を承知の上で見ましょう。個人的にはフランス版の方が好きかも。
巣立ち
家族の中で一人だけ健聴者だとどういう生活なのか。何が普通なのか。思いもよらないことが多い。意外とうるさいとか。他のメンバーは聞こえないから。
ただ、マサチューセッツ州の漁村からボストンに行くのって、房総半島から東京の芸大に行くくらいじゃないかと思うから、そんな遠くないぞ。それでも初めてなんだろうけど。
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