劇場公開日 2022年1月21日

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「今までで最高のキスシーンだった」コーダ あいのうた デビット・ボーイさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0今までで最高のキスシーンだった

2024年1月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

デビッド・ボウイ、ジョニ・ミッチェル、マーヴィン・ゲイ、アイズレー、クラッシュなどなどセンス良い曲が歌詞に合わせた場面で使われていて、それが作品のポイントになっている。

そして細かいところでは、ボブ・ディランの声を引き合いに出したり、高校生にレッツ・ゲット・イット・オンを合唱させたり、キング・クリムゾンのTシャツやKOOKSというバンドのポスターにまで意味があって、ディテールに凝っている。
ミニマムに絞った挿入曲や、こういう音楽ネタを駆使するあたりは、クレジットで大々的に音楽プロデューサーを掲載しているところから想像できたが、さすがだ。

音楽と聴覚障害という相反するテーマをうまく融合させている。
シンプルな演出で、家族全員の演技も良い。

途中で入る90秒ぐらいのサイレントの間では、自分も含めて皆さん明らかに泣き声が漏れないよう我慢するのに必死で、映画館で観ている意味というか価値というか、分かち合える時間と空間だったと思う。

私はオッサンで、かなり泣いたが、隣のオッサンもオバサンも、後ろのオネーさんたちも、自分以上に泣いてた。

20220128 豊洲ユナイテッドシネマ

デビット・ボーイ