「誰かに必ず感情移入出来る」コーダ あいのうた 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
誰かに必ず感情移入出来る
とても良かった。
映画館で観たのだけど、温かい雰囲気に包まれて
映画館ってやっぱり良いなぁと思える映画でした。
家族と夢の間で揺れ動く主人公、
口は悪いけど妹の事を誰よりも思ってる兄、
娘の将来を心配する母、
娘を送り出す父。
絶対誰かに感情移入出来る。
欲を言えば、突然発表会が始まる感じがしたので、
そこまでの練習過程をもう少し観たかったなと、
「家族から離れて行動したことがない」から
家族パートになるので、想像で補填出来るのだけど
上手くなって行くところを観たかったなと思いました
が、
発表会のシーン。
この歌声は聾唖者には届かないのか?
これをこう感じてるのか…と言う悲しみからの
家に戻って父親に歌声を聴かせる演出には
ボロボロ涙が出ました。
みんな好きで主人公を縛ってるわけじゃなくて、
だけど自分達にも人生があるし…
と言う葛藤が痛いほど分かって、
自分も娘が家を出る時はどうやって味方になって
応援出来るかなと考えました。
大学の演出はやり過ぎだよと初めは笑ってしまった
けど、
ここに立って夢に挑戦できてるのは、
みんなのおかげなんだよ。と言う事だと思ったら
感動して泣いておりました。
音楽の力も凄かった。
何かやってみよう、失敗を恐れず一歩踏み出してみよう
と思える素晴らしい青春映画でした。
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