「社会を構成する最小の単位は「家族」か「個人」か?」コーダ あいのうた h-nagisaさんの映画レビュー(感想・評価)
社会を構成する最小の単位は「家族」か「個人」か?
小難しいレビュータイトルですけど、そんなの関係なくとってもいい映画でした。
家族の自分以外は聾唖者
貧しくとも楽しく過ごす家族
スクールカーストの下位に位置する女子高生
歌うことが好きで隠れた才能を見出だされる
などなど
面白くなることが充分に予想されますが、予想以上におもしろかった。
ルビーの自立(自律)に対するスタンスや温度差が父親、母親、兄貴で異なっているのが、この物語にさらなる深みを与えているようです。
社会を構成する最小の単位を「家族」とするのかそれとも「個人」にするのか?
この揺らぎを、葛藤をみごとに表現しています。
海援隊の「スタートライン」っていう歌を思い出しました。
いま、わたしたちに大切なことは今夜夢を語り合うことじゃなく、ひとりぼっちになるためのスタートライン
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