「愛し合う家族は美しい!」コーダ あいのうた 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
愛し合う家族は美しい!
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ヒロインは心優しい美しき高校生です。ストーリーはとても判りやすくて、ラストに家族が赦しあった時、本当の幸せは訪れるのだということを、教えてくれた極めてピュアな物語でした。対立軸は歌に人生をかけようとした健常者と、その健常者をあてにしている3人の聾唖者です。3人の漁業の仕事を支えて家族のために生きるのか、それとも自分の才能を開花させるのか、ヒロインの選択は二つしかありませんでした。それが、最後には見事に安着します。家族が娘の人生を生かすことを選んだ時には劇場内で啜り泣く声があちこちから聞こえてきました。そして、ヒロインが歌う「青春の光と影」の歌詞は、ヒロインの人生そのものを表現しているので、これがまた泣けます。人生をどうやって俯瞰して乗り越えて行くかを示唆している珠玉の楽曲です。映画の途中でヒロインが歌う音が全く聞こえないシーンがありました。それは聾唖者の世界を、私たちが知ることができるわずかな時間でした。全く何も聞こえないのです。誰もがその演出に胸打たれることでしょう。そして一番感じたことは、人生は悩みがつきないものかもしれませんが、愛を持って生きていれば、必ず全てが見えない力でコントロールされて、うまく行くようになっているということでしょうか。グッドラック!!
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