「優しい気持ちになれる」コーダ あいのうた Marikoさんの映画レビュー(感想・評価)
優しい気持ちになれる
久しぶりに暖かい涙を流しました。
ハートウォーミングなこんな映画がほんとは大好き。
両親と兄が聾唖という家庭に育った17才のルビー。自分だけが健常者という事で、幼い頃から自然と家族の手話通訳を引き受け、3時起きの家業(漁師)の手伝いも含めて、健気にやってきた。
高3になり、選択した合唱の授業で歌の才能を見出され、大好きな歌唱に打ち込むことに(彼女を熱心に指導するこのメキシコ系の担当教師がまたとてもイイんです)。
でも家族は、彼女の歌声を聞くことができないから、というか、歌というものを知らないから、音楽自体を理解できない。
ルビーには「そんな事より、新しい事業を手伝って」と。反抗期なのね、と言われてルビーはさぞ傷ついたと思う。
新しい夢と、家族への愛の狭間で悩むルビー。
さぁ、彼女の未来は・・・というストーリー。
ぶっきらぼうだけど強くてあったかい父
少し天然で愛情深い母
本当は誰よりも妹のことを心配している兄
この家族がキュートで愛おしい。
いつかは子供を巣立たせる日がやってくると
頭ではわかっていても、寂しく、心配で。
(私も親として気持ちはとてもわかる)
一度は家族のために夢をあきらめるルビーでしたが、ギリギリのところで背中を押してくれたのは、家族でした。
オーディションのシーンで歌う場面は
涙覚悟で。
他にも、素敵なシーンがいくつか。
歌もとても良いです。
あたたかい涙と爽やかな感動がもらえる良作、おすすめです。
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