「終盤は涙、涙」コーダ あいのうた ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
終盤は涙、涙
オリジナルのフランスの作品はもっとコメディ寄りな印象だったので、こっちの方が障害に真正面から向き合っている感じ。更にそこに親の経済的問題、第一次産業の労働者の置かれた状況も絡めて、オリジナルを超えようと努めている。また、一家の末っ子というのもポイント。
特に発表会で男の子と2人だけの歌の時、聴覚障害の両親と兄だけがこの歌声を聞くことが出来ず、周囲の保護者や同級生達が娘達の歌声に感動しているシーン。疎外感が、周囲のリアクションによって喜びに変わっていく様子がとても良かったし、我々にも耳が聞こえない気持ちの一部を疑似体験させてくれた。
ウーン、今年3週目にして2022年の少なくともベスト10には入るのでは⁉︎
コメントする