劇場公開日 2022年1月21日

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「泣いて笑って、笑って泣いて…」コーダ あいのうた ゆみありさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0泣いて笑って、笑って泣いて…

2022年1月22日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

でかい音量でhiphopをならしながらクルマを走らせ、その振動音(ビート)を楽しむ漁師の親父、激しい身振り手振りで話し、笑い、泣き、怒る家族たち。なんてお喋りな人たちなんだ。健聴者で生まれたルビーが歌手になるのは必然だった。
歌を歌うときの気持ちを言ってみなさいと音楽教師に言われたときに、ルビーがその思いを手話で表現したとき僕は泣いた。そうか、この子にとってのNATIVEは家族と語り合うときの手話なんだ。そういうことなんだ。
最後のオーディションでルビーは「青春の光と影」を歌った。そしてその会場にこっそり忍び込んできた家族たちを見つけ、ルビーは手話を交えて歌い始めた。生きること、生きることの素晴らしさには、必ず光と影(both side)がある。それこそが素晴らしいんだ。僕は号泣した。

ゆみあり