劇場公開日 2024年3月15日

「華のセカンド」デューン 砂の惑星 PART2 ひろみちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5華のセカンド

2024年3月24日
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鑑賞方法:映画館

待望のDUNE2作品目。
こういう大シリーズものは2作品目がおもしろい。

1作品目では作品の作品の世界観やキャラクターで見入っちゃうけど、2作品目で大きくストーリーが動きだす感じが堪らないです。

前作同様に、いやそれ以上に作品としてのクオリティがとんでもないのでは。
まず世界観の作り込み。とくに砂漠の舞台をこうも美しく描けるのか、それはフレメンの美しさにもつながっているが、対極にハルコネンの不気味の悪さを描き切る。そして、圧倒的なロケーションや全てを持っていかれる音響。これだけでも映画の鑑賞体験としては充分といっててほど。

そしてストーリー的にも大きく動き出す今作品。
3時間弱と長いけれども、主人公ポールのフレメンとしての修行編、南へ行き覚醒する神格化編、そしてラストの戦い編と、わかりやすい構成でありながら、妹の存在、大領家の存在など未知な伏線もしっかり織り交ぜていく。
ストーリーとしても面白いし、キャストもそれぞれ魅力があり素晴らしく、そして映像作品としてのクオリティが圧倒的。SF作品として求められるすべてを兼ね備えてるのではないでしょうか。

ただ今作品が面白かっただけに、次回作以降少し気になることも。
砂漠での戦いが終わってしまった後、次は宇宙へと舞台を移すのか、、となった時にこの作品のアイデンティティは無くならないのか。
あくまで、この砂漠の惑星の世界を大事にしながら、今後も描いてほしいなぁと、いちファンながらに思ってしまいました。
とはいえ次回作も楽しみです!

ひろみちゃん