「ウェリントン公爵」ゴヤの名画と優しい泥棒 arlecchinoさんの映画レビュー(感想・評価)
ウェリントン公爵
国が税金から14万ポンドの大枚をはたいてゴアの筆になる「ウェリントン公爵の肖像」を買い戻したという。以前より「高齢者と年金受給者にはBBCを無料で視聴させよ」という政治運動をむなしく繰り返す貧乏老人ケンプトン・バントンは、この肖像画をちょいと拝借してBBC無料化キャンペーンをひろげようとするのだが....
いろいろなお笑いが入っていて、とても面白い映画でした。犯行の手口から検察側がプロファイリングする犯人像と、筆跡からプロファイリングする筆跡鑑定士(?)の犯人像に笑いました。裁判でのバケツ屋の証言も傑作。最後「ハットトリックだ!」→「古代の足が...」→「イェルサレム」の大合唱になるところも感動的でした。こういう右翼も左翼もなく、誰もが歌う国民的アンセムがあるのっていいよね。
映画中ではゴヤのこの絵は名画とは言われていないぞ。
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