「泥棒のどこに優しさを見いだすのかはきっと人それぞれ」ゴヤの名画と優しい泥棒 スクラさんの映画レビュー(感想・評価)
泥棒のどこに優しさを見いだすのかはきっと人それぞれ
日本でも展示されたことがあるゴヤの作品『ウェリントン公爵(The Duke of Wellington)』(1812-14)の盗難事件を基にしたストーリー
この絵画に描かれているのは1815年のワーテルローの戦いで、かのナポレオンを打ち負かしたイギリスの英雄アーサー・ウェルズリー。
そんな英雄の絵画が盗まれたとなれば、イギリス中で話題になるのもうなずける。
年金暮らしのケンプトンは、ゴヤの絵画泥棒となり、多くの高齢者のために絵画の身代金を要求し、公共放送の受信料に充てようと企てる。
映画の原題は『The Duke(公爵)』だけど、今回は邦題の方が好きかな。
泥棒の優しさはいくつかあって、その1つ1つがケンプトンさんの魅力になっている。
ケンプトンと長年を共にする妻役にはヘレン・ミレン。この2人の心の在り方の描かれ方もこの映画を観て良かったなぁと思うところ。
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