「これは家族の物語」ゴヤの名画と優しい泥棒 tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
これは家族の物語
公共放送の受信料に異を唱える偏屈おやじが、庶民のヒーローとなる顛末が痛快。
その一方で、生活力はないくせに、言うことだけは立派な主人公のキャラクターは、「隣人」であるならば微笑ましいが、これが家族であったなら、面倒臭くて本当に大変だろうとも思わせる。だからこそ、家族の再生がきちんと描かれているところに好感がもてるし、切っても切れない家族の絆というものを強く感じとることもできる。
素材の良さを活かしきった実録ものとして秀逸。
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