劇場公開日 2021年12月17日

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「何かを投影し、崇拝し、でも人間性は見ない」世界で一番美しい少年 tsubeさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0何かを投影し、崇拝し、でも人間性は見ない

2021年12月21日
iPhoneアプリから投稿

美しいという特徴が脚光を浴びた子どもが消費され搾取される様がひたすらきつかった。日本の熱狂の振り返りも想像以上に長かったのが辛い。公式サイトにはビョルン本人の「好きな国」というコメントが掲載されてるが、彼が恋人に語った過去の出来事は、恋人の反応の通りひどい虐待では? 当時関わった大人たち、特に音楽プロデューサー?氏の述懐は陶酔的で私は嫌悪感を感じた。当時のビョルン本人への配慮がなかったのは編集でカットされただけだと思いたい。カラオケのシーンが物悲しく、そこからつながるエンドロール終盤の音楽については、この一連のドキュメンタリーをどう捉えたかによって反応が変わるのではないでしょうか。

tsube