劇場公開日 2021年12月17日

  • 予告編を見る

「不幸な星を背負った美貌の少年の悲劇」世界で一番美しい少年 いなかひとさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0不幸な星を背負った美貌の少年の悲劇

2021年12月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

映画「ベニスに死す」は名作だ。DVDを購入して、2年に一回は鑑賞する。トーマス・マンの原作も読んでいるし、なんと言ってもグスタフ・マーラーの音楽が素晴らしい。原作をも上回る場面(ラストのアッシェンバッハが死ぬところ)がある。これは本当に珍しい。
映画で主人公が憧れる美少年を演じたビヨルン・アンデルセンのドキュメンタリー映画。たまたま、彼と同年生まれなので、彼の来日時の騒動は知っている。
私生児として生まれ、失踪した母は自殺は自殺或いは事故死している。父親は誰か今もってわからない。このひとは不幸な星のもとに生まれたとしか思えない。また、類まれな美貌を与えて事が不幸を追い打ちをかけた。もし、映画出演していなかったら、今は普通な家庭を得て、昔は美男だったおじいちゃんになっていたかもしれない。男の美貌も罪作りだと感じた。

いなかびと