「皮肉な結果」世界で一番美しい少年 CBさんの映画レビュー(感想・評価)
皮肉な結果
ヴィスコンティ監督が「ベニスに死す」を撮るために、ハンガリー、ポーランド、フィンランド、ロシアで探し求めた "美しい少年"。見出された少年の名は、ビョルン・アンドレセン。彼の、その後の人生と現在を取材したドキュメンタリー。
興味深いが、なかなか物悲しい話。
なぜなら、現代において考えれば、明らかに少年虐待ではないかと思えるから。決して、暴力を振るったとか、性的な行為をしたという訳ではないのだが、本人が周囲から性的な圧力を感じていたというのだから、やはりアウトなのだろうな。契約で僕の顔を独占した、という点も今ではダメでしょ、という話だろうな。
監督自身は、性的でもエロティックでもない、完璧な愛、崇高な愛の物語として「ベニスに死す」を撮ったと言うのに、なんとも皮肉な感じ。
いつかは、「ベニスに死す」を観るぞ。
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琥珀糖さんのコメント
2023年6月12日
コメントそして共感ありがとうございます♪
ヴィスコンティ監督にも罪がありますもの。
15歳の少年なのだから、その後サポートも必要でしたね。
「ミッドサマー」は、書いてもいいですか?
知りたくなかったら読まないでくださいね。
ビョルンは、崖の上から身投げして死ぬ老人の役です。
キリストのように崖道を登り、
落下して、ひしゃげた足首とか、とても残酷な描写でした。
でも役者魂を見せてました。
悪夢のような映画でしたね。