「事前情報無しの1回目と情報有りの2回目とで、評価が180度変わる作品」ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス そらまめさんの映画レビュー(感想・評価)
事前情報無しの1回目と情報有りの2回目とで、評価が180度変わる作品
まず1期を見るのが必須です 忙しければ1話と10〜12話だけでも。2期は見なくても大丈夫。
で今作の話になるんですが、まぁ〜記憶を取り戻したたえちゃんがとにかく分からず屋で、初見で見てると「なんでこんなに話聞かんとやこいつ...!!💢」ってなってました
が、まさかの生前情報聞くと『いやそりゃそうなるわ!!!?』となって評価が大逆転。ゾンサガを知らない人でもたえちゃんが好きになる作品となります。
(これ2回見る前提で作ってたなMAPPAァ!???)
気付くと本当に構造として素晴らしいです。
ぜひ1回観に行ってちょっと期待外れの残念感味わってから、下↓の情報見て2回目を是非見に行ってください。この感動はこの『ゾンビランドサガ』という作品成分からでしか味わえません。
(以後ネタバレ)
おそらく生前の山田たえは、
「『自身の過失により』過去の自分のパーティの味方全員を全滅という形で死亡で無くしている。」
それも自身が先導した結果により。
過去の佐賀のとある記事に「女性グループ失踪事件」があり、その際にたえ自身も含め、親しかった仲間全員死亡していると思われる。(外伝より)
そのトラウマがあったため、たえはやけにフランシュシュのメンバーを突き放していた可能性が高い。(もう2度と仲間を失いたくないというトラウマにより)
が、それでも突っ走り、挙げ句の果てに生きて追っかけてきたさくらに救われ、ようやく過去の事件のトラウマに決着を付けることができた...というのが今回の話。
これに気付くと似た境遇でありながらも、だからこそ助けの手を差し伸べたさくら1号とたえ0号の関係やツーショットがとても尊いと思える関係性になる。
最後のライブではあえてそれを意識したカットシーンアングルや、車椅子を引く生前メンバーのとある細かい描写もあり、気付かないと分からないシーンが多い。
今作は『結果が大惨敗で、敗走するしかなかった前作主人公』と、『その子を含め、自身が立ち直れたからこそ助けの手を差し伸べ返し続けた今作主人公』との、美しい昔と今を繋ぐ物語である。
(1期のメインストーリーと似たようで全く違う形の、別の再起のストーリーが観れるのが今作である。)
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
