劇場公開日 2025年10月24日

「〜世界が銀河が、佐賀に嫉妬する日〜」ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス 田舎の破壊者ディケイドさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 〜世界が銀河が、佐賀に嫉妬する日〜

2025年10月31日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

俺も佐賀に嫉妬している。そして佐賀を愛している。。。なんて戯言はさておき、公開初日に地元にて計5回鑑賞した。劇場で同じ映画を1日に5回も観たのは初めてだ。
物語は2021年にTVアニメ第2期が終わった、ゾンビランドサガという、不幸にも佐賀県で若くして命を落とした少女、いや女性達が、アイドルプロデューサーを名乗る謎の男、巽幸太郎によってゾンビとして蘇り、「佐賀を救うためにアイドルをやれ!」の大号令の下、初めは無茶振りばかりながら徐々にアイドルとしての地盤を築きながら、佐賀を盛り上げていく…というのが外向けの紹介である。4年前に発表されていた劇場版が今作品である。佐賀の名所や名産が物語の中で逐一取り上げられ、聖地巡礼をすればその再現度に驚くばかりという、佐賀愛に満ち溢れたアニメである。
まず断っておくが、物語としてはTVアニメシリーズのその後の時間軸だが、内容の性格としては究極の「ゾンビランドサガ入門編」である。よって、TVアニメを知らない方に向けて楽しめるように、ゾンビランドサガの魅力を残しながら、再チューニングを施し、映画という形で誰にでも手に取りやすくした物と言っても良い。従って一部ゾンビィの方より、続編を完結編を期待したいたのに違うー、というレビューもわずかながら見られるが、それは当然。そもそもこの映画への向き合い方を単に間違えただけであって、御愁傷様というばかりである。映画化発表されてからの様々な予告動画や溢れんばかりのプロモーションを見れば、これでこのゾンビランドサガという作品を終わらせる気なんて毛頭ないと分かる。
前振りが長くなったが、アイドルアニメ、SFアニメ、アクションアニメ、ミュージックアニメ、どれも正解で、どれも最適解ではない。“ゾンビランドサガ”というカテゴリーである。そう、ゾンビランドサガはやっぱり、ゾンビランドサガだったのだ。
笑いあり、おふざけあり、パロディあり、ヒューマンあり(故に泣きあり)。色んな味が楽しめる。
究極は、劇中の主人公、フランシュシュが本職のLIVEで見せる数々の名曲とパフォーマンスである。
フランシュシュの歌は、とても特殊。普通のアイドルの歌ではない。フランシュシュの曲の歌詞は2次元、3次元を問わず、アイドルのカテゴリーで彼女達フランシュシュが歌う、生と死への想いをこんなにも生々しく表現した歌は歌えない、いやアイドルが歌うには普通は不適切な歌なのである。それは彼女達が(視聴者は知っているが劇中の一部キャラを除くフランシュシュのファンや関係者の多くは知らない)既に死んで蘇ったゾンビだからこそ、なせる技だと思っている。
永遠に歳を取らない、成長もしない。怪我もしない、そもそも死なない。それがどういうことか。幸せなことなのか、悲しいことなのか。ゾンビランドサガを鑑賞していると常々その想いが絶えない。
フランシュシュ、佐賀には常に、繁栄しようとすると災いが訪れ、佐賀の人々を苦しめる。それに立ち向かうのがフランシュシュ、という構図である。
まとまってないが、ここでネタバレする気はない。気になるなら百聞は一見に如かず。見もしないであーだこーだ述べるのは作品に失礼。刮目せよ!
勿論、ゾンビィ(ゾンビランドサガファン)とっても、ゾンビランドサガを久しぶりに楽しめる作品であることは言うまでもない。評価は星5つ?違う、星1000個だ!ゾンビランドサガの、佐賀の、ゾンビィ達の、フランシュシュの未来は明るい!
ちなみに私は2年遅れのゾンビィです!
あ、映画そのものというより、この映画を通じて、より濃密なゾンビランドサガの世界を、TVアニメシリーズ視聴して、佐賀の魅力と共に体感してもらえたら嬉しいなぁ。そんな助けになる作品である。

田舎の破壊者ディケイド
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