「森見節」四畳半タイムマシンブルース よっちゃんイカさんの映画レビュー(感想・評価)
森見節
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森見作品を最初に見たのはアニメ映画「夜は短し歩けよ乙女」だった。
事前に情報を入れずに見たので、その時は「なんだこの変ちくりんな作品は」と思っていた。
ところがその後、夜は短しの舞台版を見て映画を見て理解できなかったことが腑に落ちた。
そういうのを経ているので、今作品は冒頭から「夜は短しのあのキャラが出てる!!」と興奮したり、森見節全開のナレーションや台詞回しに酔いしれることができた。
とはいえ森見作品初心者がこの作品を見て楽しめないのかと聞かれるとそんなわけでもなく。
「夜は短し〜」の場合は1年間の物語を映画の尺に収めるため長い不思議な一夜の出来事のように描いたのが余計混乱をきたしていたが、今回はアパートで起こるある2日間の出来事に絞っているため至極わかりやすい。
最後の方のリモコンループ談義は理解するのに時間がかかったし、なんなら今でも理解できてるかどうかは怪しいが、作品全体を楽しめなくなるほど引っかかるわけではないと思う。
何より最後の終わり方がかなりスカッとする終わり方でちょっとエクスタシーを感じるほどだった。
又、声優さんが上手い。
浅沼さんはあの森見節を心地よい声でわかりやすくリズミカルにそれでいて「私」の葛藤や心の動きを込めて読んでくださるのですんなり入りやすかった。
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