「アマゾン探検ものと大差ない」メガ・クロコダイル odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
アマゾン探検ものと大差ない
またしてもポスター詐欺、メガ・クロコダイルに襲われる潜水艦など出てきません。
ワニの棲む地獄島に漂着したと思われる富豪の弟を雇われ救助隊が捜索に向かうワニパニック映画。
只管、謎の島を彷徨うのだが敵はワニだしアマゾン奥地の探検ものと大差ない、CGも実物モデルがいるので楽ちんだったでしょう、大きさもシーンによってばらつくので迫力は今一つ。
巨大な研究施設はジュラシックパークのパクリでしょう、こちらも遺伝子操作の様ですが作ったのは恐竜でなく大きな入り江ワニ、見世物では無くワニの血液がガンの特効薬になるそうだ。
荒唐無稽かと思いきや、実際にワニの免疫系は強力でHIVの治療薬として大真面目に研究されているそうだから恐れ入りました・・。
他にも巨大なハエトリグサやオウムのような鳴きまねをする不可解な昆虫など気味悪い・・。
ワニが多く生息し人々に恐れられている地獄島への調査船が座礁、浜辺に流れ着いたのも束の間、ワニが襲ってくるのですが、既視感あり、以前見た「シン・ランペイジ 巨獣大決戦(原題:巨鰐島)」と全く同じじゃありませんか。製作は1年後だし、同じ中華製でもスタッフが違うのでシン・ランペイジの方がパクったのでしょう。中華映画では当たり前の様です。
(ネタバレ)
不可解なのは食べられた筈の人間が巣に横たわっていること、肉食恐竜が子供の餌に捕食することはあるものの周りに子ワニはいませんでしたし、少なくとも死体はバラバラになって当然でしょう。ハッピーエンドありきなら何でも通してしまうのも考えもの・・。
過剰な臆病者を交えてギャーギャー騒ぐコメディ要素も中華風味付けなのでしょうが見苦しいだけ、主人公の探検家も周りに機関銃を渡すのに自分はボウガンという古風ないでたち、文化の違いなのでしょうが真面目に観る気が失せてしまいます・・。