「ヤマトと共に生きている」宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 STASHA かぷちさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ヤマトと共に生きている

2022年2月4日
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鑑賞方法:映画館

前章が良かったので、期待を込めて初日に劇場で鑑賞。
我々人生の半ばを過ぎたヤマトファンが、今もヤマトと共に生きていることを実感出来る良作であったと思う。
私はそう思う。

あれ?っと失速気味のシーンはあったけど、原作を補完し、物語に説得力を持たせるというのがリメイクの使命であるならば、それは果たされていると思う。

と言うか、及第点以上で、私はこの設定は好きだ。
先に進むに連れて低迷(いや、酩酊か?)して行った原作シリーズを、よくもまあテーマを破綻させずに紡ぎ直していると思う。
作家ってスゴい!
2202が暴走気味で心配したけれど、2205には安心した。
これは「さらば~」に比べて、「新たなる〜」が脚色しやすいって面もあるのでしょうかね?

ただし!
戦闘シーンで「全砲門開け!目標敵艦隊!撃て~」はもう辞めて欲しい。
アレなら私にも書けます。
だから-1評価です。ヤマトの魅力半減です。
どの砲門が、どの方向の、どの敵を撃つのか?指示してあげて!
誤差修正とかもして欲しい。
『使用可能な全砲門を開いて攻撃する』のは、都市帝国に対してだけでいいですよ。
波動砲も約束を反故にしてまで撃つのだから、発射シークエンスを大切にして!
そのあたり3199では、よろしくお願い致します。

それと…
2199からのリメイクシリーズで私が到底納得できないのは、松本零士の名前がクレジットされないことなのだけど、松本作品の精神性が今作にも生きているのを実感できたのが、一番良かったかな。

かぷち
こばやし丸さんのコメント
2022年2月4日

松本零士氏の名がクレジットされないのは、かつてアニメのヤマトの権利についての裁判で松本氏が負けて、アニメのヤマトは西崎氏の著作となっているからです。

(私は好きなのですが)一部で評判の悪い結城信輝氏のキャラデザも最初はかなり松本氏のキャラに寄せていたのですが、今風に変えられたのもその辺の事情があるのかもしれませんね。

こばやし丸