「泥臭い内容ながら映像と音響は叙情的」ヴェラは海の夢を見る SHさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0泥臭い内容ながら映像と音響は叙情的

2021年11月1日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

TOKYO FILM 2021

相続とか賭博とかウラ社会が話の中心をなしているだけに、かなり泥臭いストーリーだったけれど、神秘的な映像や印象深い音響効果で、内容とは裏腹に、作品としては非常に叙情的な印象でした。
嫌な流れのストーリーに、手話や現代演劇、途上の建造物とか遠景などをうまく絡めて、緊張感ばかりもちろんのこと、不思議と平穏な雰囲気も醸しだしていたような気がしました。
結末は決してハッピーではないかもしれませんが、なんかこれはこれで良かったのかもと思ってしまいました。

SH