炎の裁きのレビュー・感想・評価
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許せない現実
犯人と決めつけてる関係者達が本当に最低。
証拠もあるのに無視して死刑にするのが本当に許せないし、死刑はやはり間違ってるのかと考えさせる。
重いテーマだけどラストまで一気に見れる。看守の人が最初は嫌な奴だったけど主人公の人柄と無罪を信じてきた所が良い
語りの偏りと浅さ。
善は100%善、悪は100%悪、庶民は善、役所は悪、という語りの偏りと稚拙。
冤罪と決め付けて何ぼでも演出し語り流布出来る映画の危うさを露呈して、
逆に死刑廃絶論者の浅さを訴える気か。
実話ベースだから尚下品。
これは幾ら何でも駄目。
ひたすら重い
実話とは知らなかったのであのラストにズドーンと落とされました
フィクションならホッとして終わったはず…
冤罪を立証するために奔走する女性を軸にストーリー展開すると思っていたのですが、途中まで囚人に恋するような女性の様子に「観るの間違った?」でしたが、主人公がやる気になってからは面白くもあり理不尽さが重く、観るのがしんどくもありました
俳優さん達の演技、テキサス州の司法制度、世の中の理不尽さ、メッセージ性のある素晴らしい作品でした
作品の切れ味があと一歩あれば…
冤罪を扱う良い映画だと思う。名優ローラ・ダーンは流石の存在感だが、主演のジャック・オコンネルも素晴らしかった。
社会派の内容ながらもヒューマン色も濃く、バランスを取った進行だったかと。個人的にはもっと切り込んで欲しいないようではあった。
あと、毎度だけど邦題のセンスがなさ過ぎる。と言うか本作は原題のままで良いのでは?わざわざ日本語にする意味が分からない。子供向けでないんだし…
テキサスにおける共和党支配の怖さ
この映画は二つの大きな問題を描いている。一つはテキサスの司法制度における共和党支配の実態と、その恐ろしさだろう。もう一つは冤罪の怖さ恐ろしさだ。
ハートビート法に見られるように、テキサスにおける共和党の振る舞いは度を越している。ニクソンの麻薬取締から始まるハードクライムの流れは、結局黒人とプアホワイトの選別と隔離を残しただけで、その結果残ったものが何なのかをこの映画は描いている。
テキサスの知事が死刑囚の助命に耳を傾けないのは、州内保守層の支持を失う恐れがあるためで、ハードクライムの考えから抜け出せないのだ。ハートビート法を成立させたテキサスの共和党は、政権維持のために移民や黒人、低所得者(民主党支持者が多い)が選挙に行けないように投票場の数を削減し選挙登録を難しくしている。テキサスにおける右派保守の支配は当分つづくだろう。
映画の訴えるもう一つは冤罪の恐ろしさだろう。冤罪を描いた映画では「ライフ・オブ・デビット・ゲイル」が忘れられない、この映画も同じ様に死刑の執行が迫る中、何とか死刑囚を救おうと人々が努力を重ねるのだが、結局は間に合わない。映画「ライフ・オブ」ではその結果の責任をはっきりと司法に問いただしているが、この映画では人間関係を強調しすぎているようで、そのあたりの描き方に不満が残る。
だが結果としてこの映画が事実をもとに描かれていることを考えると、寛容とやさしさで死刑囚を救おうとした一人の女性を焦点にすることによって、まだ世界に救済はある、正義はいつの日か、苦しむ人を救うかもしれない、と希望をもたらしてくれる。その意味では良い映画だと思う。
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