「やるせない」炎の裁き ジャーニーさんの映画レビュー(感想・評価)
やるせない
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冒頭の火事のシーンから、最後まで、ノンストップで観てしまった。
胸が締め付けられた。
これが実話…なんていうことか。
ジャック・オコンネル演じるトッド。
見るからに遊び人で育児なんてしてるのか?と思えるが、愛情たっぷりに注いでいたらしい。
奥さん役のエミリーも気が強く、この夫婦は喧嘩が絶えない。とはいえ、それも度を超えていたわけではなく、良い時もあり助け合って生きていた。
裁判でエミリーがトッドの父親ぶりを大声で訴えるシーンが泣けた。
ただ、人は見かけが9割、か?
陪審員の受けは悪かったし、何より証言者が真実を語らない。
ようやく語ろうとした手紙ですら見ない州知事。最悪。
冤罪で刑務所へ。
看守も最初は最悪で、これがずっと続くかと思ったが、途中から看守とも心を通じ合わせていく。
この看守との最後がまた泣ける。
ローラ・ダーン演じる、仏のようなシングルマザー。
トッドとの面会を機に冤罪を証明しようと奔走する。
この人は物書きなのか?仕事の内容が??(普通の人が冤罪を証明しようとは思わないか)
何人か訪ねるが、どれもうまくいかないのが歯がゆい。
少し前に見た「不都合な自由」(だったかな)でも、冤罪を証明しようと働きかけるためには膨大な時間が必要で、そのために家庭が疎かに…というのはあるあるなのかも。
やりがいもあるのだろうけど、囚人に感情移入し過ぎてしまうのもどうかなと思った。
無罪を主張されたら信じないわけにはいかないだろうし。
難しい問題である。
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