「脚本良いが、結構暗い。」ナイトメア・アリー しんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本良いが、結構暗い。
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違法なサーカス団でペテンの技術を極めて、独立して頂点まで登りつめた男が、一線を越えて、人生崩壊してしまう物語。崩壊する主人公はブラッドリー・クーパーが演じ、ヒロインはルーニー・マーラが演じる。他、違法なサーカス団員にウィレム・デフォー、トニ・コレット、ロン・パールマン、主人公と組む悪女にケイト・ブランシェット、ヤバい大富豪にリチャード・ジェンキンスと豪華キャストだった。
どの役者も演技が良すぎた!
主人公と大富豪の結末は、デミアン・チャゼル監督の『バビロン』のトビー・マグワイアとのシーンをなんか思い出してしまった。予想できた展開だったが、やはり怖すぎる…💦
最後まで見たら、最初と最後が繋がる凄い脚本だなと思った。獣人を憐れんでいた主人公だが、最後には自分が獣人になってしまうという…
(この監督の作品はインパクトのある怪物が度々登場するが、今回は人=怪物だったのかな!?)
人は一線を越えてしまうと誰しも獣人になり得る可能性がある。地位や名声を手に入れるとどんどん欲が出るが、どっかでブレーキかけないと取り返しのつかないことになるぞという痛烈なメッセージを感じた。地位、名声、愛する人とすべて失った果て、自分が獣人になるのは宿命だと受け入れる主人公が何とも悲しかった。何気ない小さなことに幸せを見いだし、ひっそりやることも良いかもしれない。
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