「自業自得をただひたすら2時間かけて見せてくれる。」ナイトメア・アリー Y.タッカーさんの映画レビュー(感想・評価)
自業自得をただひたすら2時間かけて見せてくれる。
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まぁ、いわゆるよくあるペテンの自業自得映画で、このありふれたテーマで2時間越えはしんどいかなぁ。。前半の見世物小屋パートが冗長で、物語の方向性がいまいち見えない前フリにいよいよダルくなってきた所で、ケイト・ブランシェットの登場。そこからやっと展開にアクセルがかかってくるが、それでもやっぱり目新しさがない。結局は主人公をミステリアスに描き過ぎていて、こういう自業自得的なテーマの作品は、主人公の動機にもう少し面白い所が見えてこないと、作品全体の推進力と厚みに欠けてしまう。「異形への変質的ともいえる愛」が特徴のギレルモ・デル・トロらしさも今作では期待していたほどではないし、ブランシェットのゴージャスで圧倒的な存在感が唯一の見もの。
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