「ガックリ。スタンが人間としてカス過ぎて感情移入できない。『パンズ・ラビリンス』や『パシフィック・リム』のミラクルよ、今一度。」ナイトメア・アリー もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
ガックリ。スタンが人間としてカス過ぎて感情移入できない。『パンズ・ラビリンス』や『パシフィック・リム』のミラクルよ、今一度。
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①ギレルモ・デル・トロは好きな監督なのだが、作品の出来に波があるのが残念。全監督作を観ているわけではないが、『パシフィック・リム』萌えさせてくれた後の『クリムゾン・ピーク』ではガッカリ、『シェイプ・オブ・ウォーター』は良かったが、今回はまたガッカリである。②デル・トロの演出力が衰えたわけではないが、何せ話がつまらなすぎる。サーカスを舞台にした前半はデル・トロ映画らしい悪趣味ギリギリのダーク且つファンタスティックな雰囲気と味があってまだ楽しめるが、スタンが芸人として成功したのに欲をかきすぎて自滅する後半はよくある展開で平凡。③これだけの豪華キャストなのにそれぞれ役不足。ルーニー・マーラーは彼女でなくてはならない役ではなかったし、トニー・コレットはさすがに彼女らしい味が出ていたのに途中から消えてしまってつまらない。④ブラッドリー・クーパーのスタン役は彼のキャリアに何のプラスにもならないだろう。この作品のファム・ファタールに当たるケイト・ブランシェットの悪女ぶりはさすがだが、それでも彼女の実力からすれば深みのない役である。唯一懐かしやメァリー・スティーンバージェンがたったの2シーンながら中々印象的な役で出ていたのが嬉しい驚き。
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