劇場公開日 2022年3月18日

「くだらない面白さ、大歓迎!」KAPPEI カッペイ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0くだらない面白さ、大歓迎!

2022年3月24日
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鑑賞方法:映画館

原作マンガは未読。「デトロイト・メタル・シティ」描いた人のマンガだからある程度想像はできた。その想像を上回るしょーもなさ。もちろんいい意味で。
来たる終末に備えて長年修行したことで、武術は身につけていても、女性への免疫は身につけていない「終末の戦士」たち。だから、彼らは基本的に中学生みたいな行動をとる。何も知らないまま育てられたいびつな存在が醸し出す異常性をうまく面白さに変換していた。ここらへんは原作者・若杉公徳のうまさなんだろう。
でも、その変なマンガをうまく実写映像化していたのもたしか。原作読んでないけど、ハルが好きになる先輩を岡崎体育にするなんて結構絶妙なキャスティングなんじゃないかと思ったりする。そして伊藤英明。「北斗の拳」のケンシロウのような見た目で社会性がない勝平を見事に演じていた。いや、原作ファンの意見はわからない。でも、あの振り切った演技はすごい。
あのラストはなかなかカッコよかったが、映画オリジナルなんじゃないかって気がしてしまう。調べたら半分当たって、半分外れた感じかも。それくらい変なのに、意外とうまい終わり方だった。こんな実写化はアリだ。「くだらない面白さ」は今後も続けてほしい。

kenshuchu