「晴れのちハレルヤ!」劇場版 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
晴れのちハレルヤ!
劇場版公開に備えてアニメ1期2期を爆走してからの鑑賞。特典は書き下ろしマンガです。
アニメは全編に渡って転生系のくどさが無く、どの話も楽しく見ることができたのでとても好きな作品になりました。
上映時間的にOVA+αな感じかなと予想していて、実際そんな感じでしたがアニメシリーズからはスケールアップしていたので、しっかり楽しめました。
カタリナの脳内会議で映画館のマナーを宣伝してくれるのが可愛くてとても良かったです。
魔法学校を卒業して、魔法省勤務前の束の間の時間をまったり過ごしているカタリナや友人たちの前にミステリアスな青年が現れて…みたいな感じで進む流れでオリジナル脚本ながら原作準拠なのは入り込みやすいので良かったです。
カタリナは愛され属性MAXなのか、誰の懐に入るのにも秒速で潜り込めるので、アーキルの抱えている悩みも前世で培ったゲームの知識で紐解いていくなどスムーズに進んでいきます。
その間にも友人たちとはやんややんややっていて、楽しいコメディの時間が劇場でも観れたのは実家のような安心感がありました。
最後の魔法を撃ちまくる描写で魔法が使える人々の物語でもあったなとふと我に返りました。日常描写が色濃く描かれる作品なのでそこら辺を忘れていました笑
国や命の危機のフラグも全てへし折って、平和な世界へと導いたカタリナにそりゃアーキルも惚れちゃうよな〜という別ゲーの世界のフラグをへし折るというのはなんともカタリナらしい終わり方で綺麗に物語は終わります。
全体の作画は良くも悪くもアニメと変わらずなので、安心して見れる分、もう少し力を入れて欲しかったなと思うところもありました。道中の馬車アクションはかなり好きです。
声優陣はアニメシリーズから引き続きハチャメチャな展開を見事に彩ってくれていて良かったです。
にしてもここ最近の他作品でも思うんですが、村瀬さんの中性的なキャラクターを演じさせたらもう右に出るものはいないんじゃないってくらいの変幻自在っぷりに毎回翻弄されています。しっかりと男キャラの時にはその声になるのに、女キャラに扮する時は喋り方もトーンも違和感の無い女性になる…。改めて声優さんって凄いなと体感させられました。
週替わりの映像特典はジオルドのゲームの会話風ムービーで、やはり鈍感なカタリナに振り回されていて面白かったです。
完全にファン向け作品ではありましたが、はめふらの日常はやはり面白いので、3期もガシガシやってくれないかな〜と願っております。
鑑賞日 12/9
鑑賞時間 9:30〜11:15
座席 F-13