ただ悪より救いたまえのレビュー・感想・評価
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ちょっと残念
ファン・ジョンミンが出ているので期待して行きましたが、今回の役には合ってないように思えました。彼はもっと人間臭い役が合ってる。肉体派の殺し屋というには老け過ぎで、筋肉もなくかなり無理のある設定。
イカゲームの人も人殺しの役は合ってなかったので入り込めないまま終わりました。
そして今回のストーリーはコリアンムービーの慟哭や、カタルシスがなく、薄っぺらくつまらないものでした。なによりイカの人の追いかける理由が?加えてどんなに強くても単身であそこまでやれるはずがなく、全くリアルに感じませんでした。レオン的なことをやりたかったのか?主役2人が戦っていくうちに認め合っていくようなこともない。
いい役者を無駄に使った残念な作品でした。ただ音楽は最近のハリウッド風でとても良かったです。
3.7ぐらい
そう凝った話ではなく、仕事で始末したら仕返しで追われ、昔の恋人に自分の娘がいることが分かり臓器売買がらみで誘拐され…この2本が支柱にあり、それが絡み合って、銃撃戦やら殺し合いやらなんやらかんやらとバイオレンスなワールドが展開される。
あっという間の108分、中弛みすることなく楽しめました。
話はズレますが…
年末年始で人が増えたせいか、マナーの悪い人が増えたなぁ。
中途入場・退席の際は腰を低くして速やかに移動して欲しいものだわ。
字幕が読めないどころか画面も遮られ、現実に引き戻された。
これがなきゃ同じ3.7でも評価は4.0よりにしてましたよ、まったく。
感動は壊れやすいのです。
チェイサーの時に味わった痛さを感じるくらいの描写を期待して観に行っ...
シソンヌじろうさんが狂気です。
年末は絶対観たい作品が多く、本作もその一つ!
最近の韓国は、日本で言う所のVシネの潮流が来ているんでしょうか。アンダーグラウンド作品が多いような…私は大好きなので嬉しい限りです。
内容自体も、アクションは言わんともがなクオリティーの高い物となっています。韓国は徴兵があるからでしょう、銃の扱いがサマになっており、近接もカッコ良く見せ方を分かってるなーと思いました。北朝鮮との事もあり説得力があるのは、定番。
イ・ジョンジェ(レイ)の狂気が、狐狼の血2の鈴木亮平に近いものがあり、絶対会いたくないです。
ただタイトル通り、シソンヌじろうさんに似ています笑(ボクシング竹原にも!)
個人的には、氷のシーンのカッコ良さが鳥肌ものです!!
定期的にこのテイストの作品を作り続けて欲しいです。
(邦画でも、無理だと思いますが“岡田准一・小栗旬・綾野剛”辺りで、グロかっこいい作品を作ればいいのに…)
韓国作品に抵抗のない方は是非観賞して下さい!!
【複雑な気持ち】
児童誘拐…と言っても特定の目的がある…を絡めなければ、普通のバイオレンス・ノワールなんだけれども…。
世界で児童誘拐の多い国は、人口に比例して、中国とインドが非常に多く、残りは中南米、サハラ以南のアフリカも実は社会問題化している。
日本で児童誘拐と云えば、身代金目的を思い浮かべがちだし、海外に赴任した日本人や海外の富裕層には、身代金目的のケースが当たり前かもしれないけれども、貧困層の場合は、奴隷、売春、そして、臓器売買などを含んだ人身売買が非常に多く、日本で報じらることは少ないが、国連機関やNGOでも頻繁に取り上げられるトピックだ。臓器売買は、必要な臓器を取り出して亡くなるケースは多い。
中国では、国際的な体裁のために、表沙汰にならないことが多いように思うし、ウイグルやモンゴル、チベット自治区など過度に抑圧された地域もあるので、実態を知ることはなかなか出来ない。
まあ、目的がなんであれ、ひどいもんだ。
(以下ネタバレ)
映画のストーリーは、どこかで聞いたことがあるような感じだし、バイオレンスも容赦ないし、拷問も牛や豚じゃあるまいしとびっくりするし、人間とは、かくも恐ろしいものかと…考えてしまう。
タイは、臓器売買が問題になったこともある国だから、この状況設定の舞台になったんだと思うけど、まあ、気持ちが良いもんじゃない。
まあ、じっと見入っちゃうけど、実は、あまり気持ちの良い作品とは言えない。
別に、悪い映画と言っているわけではありません。
もっとやり合ってほしかった
日本、韓国、タイと3ヵ国にわたって繰り広げられる暗殺者の物語。まず、このスケールの大きさに驚く。
そして、それぞれの目的のために手段を選ばないインナムとレイの衝突にゾクゾクする。そこにバンコクヤクザと警察も絡んでもうめちゃくちゃ。
ただ、もっと残酷で、もっとバチバチにやり合うのを期待していただけに、そこは少し物足りなさを感じたし、アクションの演出やエフェクトが過剰なのは気になった。
ストーリーも特に目新しさは無く、凡作というのが正直なところか。
(原題) 다만 악에서 구하소서
期待を裏切らないバイオレンス映画
悪がたくさん
韓国のバイオレンスアクション映画ってドギツい描写が多い。それって、「悪」というものを表現するのに必要なことだと思う。
ところが本作は、悪とは何かそして誰かが曖昧だ。「悪」から救ってほしいというタイトルなのに。主人公インナムを狙うのは、インナムが暗殺した男の弟。つまり復讐だ。たしかに復讐に燃える男レイはインパクトがあったし、インナムとのアクションも迫力があった。そういう意味では韓国のバイオレンスアクションとして王道とも言える。でも、インナムが正義かというとそうとも言い切れない。むしろ、タイのマフィアたちこそ悪っぽい立ち位置だった。つまり対立構造がやや複雑になっていた気がする。
そして、娘やターゲット(インナム)を探し当てるのが意外とたやすいのもちょっとした難点と言える。物語が映画的なご都合にあふれていると少し引いてしまうんだよな。
それでもインナムと娘とふれあうシーンでのファン・ジョンミンの演技がよかったし、全体的な印象は悪くない。ただ、こちらの期待が少し高すぎただけということ。
大当たり。見とくべき。素晴らしすぎ。
ノワールノワールと謳われていたので、「古き良き渋ーいノワールかな」と考えていた予想が、見事に裏切られる形。ノワールな雰囲気もがっちり抑えつつ、時にバカっぽい派手さもあり、小笑いもあり、緩急の効いたノワールベースの高品質エンタメ。
☆6つ付けたいくらい良かった。
まずは映像美とカメラワーク。
アクションも止め絵も、常にカッコいい絵、美しい絵が意識されていて抜かりない。ノワールらしい暗さと湿気も満喫できる。
ほんでキャラが主導する派手さ。
レイがカッコ良すぎるのよ。途中からもう「どっちも頑張れ」になってました。ノワールあるあるな無口な主人公をイジる、みたいな茶目っ気も素敵。
極め付けにド安定のアクション。
スピード感があって、美しく、そして重くて生々しい。ジョン・ウィックを超えて来れるのはいま、この辺の韓国映画くらいか。まさに世界基準。
個人的にはトゥクトゥク箱乗りマシンガンがツボでしたね。あんなん初めて見た。
おそらく三池映画が好きな人にはバチッとハマると思います。あんなにクセクセしくはないけど、よく見るといろんなところにクセ。途中からもう面白すぎて、マスクの中でずっとニヤニヤしてました。
笹塚の福寿は美味しいから、ラーメンも食べた方がいいよ。
コレエダが一番作りそうにない映画だネ
「あなたの番です」が酷くて、このまま残念な気持ちで一日を終わりたくないと思い、見る予定もなかった本作を鑑賞。映画館で予告を数回見た程度の知識しかないけど、なんかハマりそうに無いんだよなぁと思っていたので、期待はそこまでしておらず。
思ってたよりは面白かった。
最高の銃撃戦、最高の主人公。
やはり、韓国映画は信頼出来る。どの作品も安定して面白い。日本映画もこういう作品撮ったらいいと思うんだけどなぁ〜。三池崇史監督、お願いしますよ。
正直、冒頭はバカつまんない。
イマイチ頭に入ってこないし、イマイチ興味がわかないストーリー。もうちょい丁寧にやるか、見せ方変えたらどう?いきなり置いてかれた感じがした。それもあって、かなり眠かった。この映画もまたハズレか...と半ば諦め状態。
だが、オカマの登場ぐらいからエンジンがかかる。
どうした?と言いたくなるほどいきなり面白い。
あんなに安定しなかったのに。あんなに軸ブレブレだったのに。それからというもの、ずーっと面白い。そのオカマがいいアクセント。このまま男同士のぶつかり合いだったら退屈なままだったかも。無口で男臭く情に厚い主人公と何だかんだで手助けをしてくれるオカマのタッグが絶妙なバランスを保っている。こりゃ面白いや。
なんといってもアクションシーン。
今年の8月に公開された「孤狼の血LEVEL2」と並ぶほどの破壊力。目が離せないどころじゃない。瞬きするのも勿体ないくらい釘漬け。映画館内に銃や爆発の音が鳴り響き、興奮と鳥肌が止まらない。うわぁぁぁ、これだよ。最近こういう映画なかったから、最高にテンションが上がりました。
「新感染半島 ファイナルステージ」でもそうだったが、韓国の映画ってカーアクションもピカイチなんだよ。撮り方が非常に上手い。ハラハラドキドキがふんだんに味わえる。
まぁ、でもストーリーは面白くない。
展開が全て読める。なんなら、最後どうなるのかすらも直ぐに分かる。そういうことだったのか、そう来たかってのは皆無でちょっとベタすぎてつまらない。捻りも欲しかったし、人物設定ももっとしっかりとして欲しかった。どうもこれだと感情移入出来ず、ベタな終わり方が不完全燃焼。んー、勿体ない。
でも、アクションが最高に良かったから良しとしますか。多分、昨日書いてたら★4.0にしてたと思います。悪い映画を見たあとの映画は次の日に書くよう徹底しております。評価甘めになっちゃうからね笑
眠気より救いたまえ
撮り方が上手いよな
正義はない。あるのはバイオレンスのみ。
これはヤバイ作品だね。インナムもレイも殺すことに対して躊躇が全くない。相手を脅して吐かせるときも、じわじわじゃなくて最短コースで決める冷徹ぶりで、身震いがする。特にレイには絶対関わりたくない。心底、そう思える暴虐的ノワール作品。
舞台が日本とタイということもあってか、殺しまくるし、撃ちまくる。タイの繁華街でのぶっ飛んだ戦闘シーンは超ど迫力。フロントガラスを拳銃で撃ち抜いた挙げ句に、そこにダイブするシーンには度肝抜かれた。どうして走って車を追いかけるんだろうと思ったら、これが待ってました。
イ・ジョンジェは、イカゲームで情けない中年男を演じていたが、今回は極悪非道のヤクザ役で、振り幅いっぱいの変身。とはいえ、ノワール作品の『新しき世界』で、ファン・ジョンミンと共演しているんだよね。『新しき世界』では、潜入捜査官としてのインテリヤクザだったから、まだ理解できる人間だったけど、今回は、完全にヤバイ人。『新しき世界』が霞んでしまうくらいの凄まじいバイオレンスだった。
韓国映画のバイオレンスアクション
PG12扱いなのでそこそこきついが、今週の韓国映画としてはこちら。
今年211本目(合計275本目)。
この映画、ずーっとなんばパークスシネマさんで予告編流していたので、そこなのかな(ここは6回有料鑑賞すると、1本無料になる)と思ったのですが、シネマート心斎橋さん(韓国・中国映画等を主に扱うミニシアター)案件でした。
ということで、こちら。
日本まで出てくる映画な割に、物語の後半はタイで、タイでの色々なムチャクチャな殴り合いが始まります(この映画のタイトルの通り、もう出てくる人が誰も信用ならないというか、どす黒い人「しか」いないという…)。
内容としても、PG12扱いという事情から流血表現などもありますが、腎臓などの売買問題まで扱っており、そこまで手を広げるのはさすが韓国映画という印象です。日本と韓国は今はあまり仲がよくないのが現状ですが(もっとも、韓国も今はまた新型感染者数が急増中とのこと)、エンターテインメントの中では仲良くしてほしいものです。
この「タイに行ってからのお話」が物語の大半を占めるのですが(序盤にはパナマまで出てくる)、そこでの物語もネタ(性適合手術をする(もう受けた?)男性のネタなど)が結構多くて、決して「笑って楽しむストーリー」ではないのですが(タイトル通り、誰も救われないというか、出る人みんな殴り合いという状況…)、そこは単純にそれだけでは話がもたないので、色々そういう「ネタ」も混ぜてきたのかな…と思います。
まぁ、PG12扱いであることと、子供の誘拐や手術(かなり生々しい描写も出る)もあるので、「ある程度は」人を選びそうな気がしますが、ここはここでも結構情報は出ているかと思いますし、PG12扱いなので抑え目で、まぁ迷ったらこちらかなという気がします。
採点は下記を考慮しました。
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(減点0.2)この映画、上述通り、最初こそ日本も出ますが(日本人も多数出る)、舞台の後半はタイであり、話されている言語としては「韓国語」「日本語」「タイ語」「英語」(ほかにもあったっけ?)と結構多いのですが、日本語のみ字幕なし、ほかはすべて字幕ありという映画です。
ただ、もとは韓国映画なので、韓国語を基準として、それ以外の言語は<~~>でくくるのが一般的な書き方ではなかったかと思うのですが、そうなっていないため、やや面食らう部分はあります。といっても、タイ語と英語なら韓国語と一目見て違うのは明らかなので(発音も聞いただけでも違うことはわかる)、「混乱は生じうるが理解に妨げは少ない」状況です。
(減点0.6) 深刻なのはこちらで、舞台の大半はタイで、タイではタイ語を話している部分もありますが(タイ人どうしの場合)、韓国映画なので、通訳を頼むシーン以外はほぼ国際共通語の英語です。
そこで「この周辺は全部俺たちの縄張りなんだ」という部分で、 This area belongs to us. という部分があります。これ自体は何ら「文法的には」間違っていないのですが、「およそそういう言い方はしない」表現です。英検3級くらいでももう少し妥当な表現を出してくるんじゃないか…と思えます。
(※) ただ、ここは、日本が海外にスーパーファミコンなどのソフトを海外進出したとき(1990年ごろ)以降、いわゆる黎明期で、機械翻訳すら支離滅裂で役に立たなかった本当に黎明期だったころ、「ゼロウイング」というゲームの「君たちの基地は、我々がすべていただいた」という英語版が All your base are belong to us. になっていた(本当に意味がわからず、海外では笑いものにされた上に、一種のインターネットミームと化した)ことは史実として存在し、それをオマージュか何かで意識したもの(この英文は文法的に支離滅裂ですが、 all your bases belong to us. なら「そういう言い方はネイティブは絶対にしないが、文法的には一応正しい」扱い)ではないか…とも思えます。
ただ、それをネタにした可能性は3~4割くらいで、さらに日本では英検4~5級くらいのレベルのミスも続出するので(疑問詞を含む文構造がおかしい、動詞がない文、存在しない過去形など)、英語は「聴かないほうがどう考えてもマシ」なレベルになってて(字幕があるので)、それを手がかりにしようとすると「本当に理解不能」になってしまいます。
日本と並んでTOEICの教育に熱心は韓国でこのレベルって本当にいいんでしょうか…。
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