「時系列を逆にすることで斬新な映画に見えました」ちょっと思い出しただけ 神の子ごろう猫さんの映画レビュー(感想・評価)
時系列を逆にすることで斬新な映画に見えました
この映画は最初と最後のシーンが繋がっていて最後のシーンで葉が別れて2年経ってしまった照生を見て二人で過ごした日々を瞬間的に回想するのですがそこに集約させているのが素晴らしかったです。出会って付き合って絶頂があって食い違いが出て別れてしまうがすべて忘れてしまったわけではないので、ちょっと思い出した だけ、と言ってるのはちょっと思い出したを肯定も否定もしていない、だけなんだよ。そう制作者が言いたかったのではと思いました。大人の解釈が必要で面白かったです。 猫とかカレンダーとか永瀬さんとか脇役の配置がうまくて何度か見るとすべて繋がっていて監督のこの映画に対する思い入れが感じ取れました。東京オリンピック、コロナについても盛り込まれていて時代としての記録にもなるのかなと。 葉がハスキーな声ではしゃぐのと照生の中性的なしゃべりが印象に残りました。
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