「杜撰な犯罪計画、とかそこはツッコむとこじゃなくて」マスカレード arlecchinoさんの映画レビュー(感想・評価)
杜撰な犯罪計画、とかそこはツッコむとこじゃなくて
結構な仕掛けのある映画でした。2度見するほどの映画じゃないのにくやしいけどもう一回確認のために観ちゃいましたよ。以下ネタバレです。
最初の少女ケイシ―は大きくなってケイシー・ローズ(ベラ・ソーン)になり、両親と姉を殺して名画を強奪した犯人ダニエル(美術商)に復讐するというお話。最初に少女ケイシ―が出てきてソフィーが殺されるシーンと、仮面パーティ(マスカレード)が終わってダニエル夫婦が家に帰ってきて襲われるシーンは10年くらい時系列が違います(ケイシーは大人になってる)。これを混同するように作ってある。ケイシ―の実の両親は画中には登場しません。当然ダニエルの子どもはケイシ―じゃない。奥さんは「子どもを見てくるわ」なんていって名前を呼ばないようになってる。
最初のほうでフェンシングのマスクをつけるのがすでにベラ・ソーン。でもこれは特にミスリードじゃないか。あとで合流する3人目だとすればいいか。パーティー会場から現場には電話連絡していたし... でもこれは現場にいる共犯者のベビーシッターに連絡してたんだな。「防犯システムを切ってから電源を落とせ」みたいな指示をしてるから、それ今さら言う?普通事前からの計画だろうよ、ってツッコむんですが、相手は押し入ってる人たちじゃなくて子守の女性なんですね。
最初のソフィアとケイシ―の会話。どう考えてもベビーシッターじゃないの。最後に「姉のソフィー」ってどうなのよ。まあ本番(復讐の方)はベビーシッターが共犯なのでしょうがない?だめでしょ。
仮面パーティーでダニエルが手がどうのこうの言ってるのも伏線なんだね。このパーティーでベラ・ソーンがやけに目立つし意味深なこと言ってると思ったら主人公だったのね。主演だしね。
で、よくみるとケイシ―の両親は殺されるシーンが出てこない。
美術商男は血糊で転んだのかと思ったら、女がこぼした水で転ぶんだよね。
部屋の調度なんかはよく見りゃ違っているそうだがよくわからなかった。ネタが明かされた後に出てくる家は全然外観が違ってた。
フェンシングマスクを絶対はずすな、顔を見せないのが鉄則だ、ってしつこく言ってる自分がマスクを外してケイシーに顔を覚えられてしまったとさ。まあそこがマスカレードたる所以なんだろう(棒)。
凝ってるようだが他愛のない話だった。しかしベラ・ソーンはめちゃ美しい。