「こんなに胸糞悪いヤツなのに」パーフェクト・ケア キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
こんなに胸糞悪いヤツなのに
社会福祉が合法的な悪意のもと、巨額の金儲けに利用されていく。
主人公マーラはまさにその首謀者であり、いわば社会の敵。でもその彼女から最後まで目が離せない。
悪人なのに、応援してる自分に気付く。でも決して好きにはなれない。
そこで「悪人なのか…?」という疑問にぶつかる。
いろいろ余白があって、後でそこを想像するのも楽しい。
彼女が計画通りに悪事を進めていく描写が、雰囲気としては「ビバリーヒルズコップ2」を思い出した。内容は全然違うけどね。
とにかく、こんなに悪いヤツがこんなにカッコ良く描かれるなんて。
とにかくロザムンド・パイクの「タフさ」にヤられてしまう。
まさに(良い意味で)彼女のための映画って感じ。
『ゴーン・ガール』が公開当時話題になったコトを考えれば、本作があまり話題にならないのは残念。
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