「悪徳の栄え」パーフェクト・ケア 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
悪徳の栄え
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強い女のイメージがすっかり板についてきた感のあるロザムンド・パイクさんだが、いくら何でも怖いもの知らずにもほどがある。普通ならヤバい相手とわかった時点で、手を引くだろう。ロシアンマフィアが手ぬるいやり方をしていなければ、主人公二人とも物語中盤で死んでいるはずだ。
主役だけちっとも銃弾が当たらなかったり、すぐ殺さずにまだるっこい手段で死に至らせたりしている間に助かるパターンは、もうとっくに鼻白んでいる。マーラが麻酔から覚めるのも早すぎるし、そこからすったもんだして帰りつくまで結構な時間がかかっているのに、フランがガス中毒死していないのも不思議だ。何なら女医はあっさり殺されているし。そこらへんの説得力がないと、物語が嘘っぽく思えてしまう。
「悪魔のような女」「白いドレスの女」などの悪女ものの系譜に連なる可能性もあったのに、ちょっと残念。
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