「今年一番のピカレスクロマン」パーフェクト・ケア bionさんの映画レビュー(感想・評価)
今年一番のピカレスクロマン
いやーもう大変。やばくて強靭な女を演じさせたらロザムンド・パイクの右に出る女優はいないね。金持ち老人から合法的に財産を奪取する主人公のマーラに共感できる余地は全くないんだけど、とんでもないタフさに脱帽。
「私は雌ライオン」っていうマーラが勝ち残って欲しいという気持ちと、このゲス女の憐れな末路を見たい気持ちが拮抗して、一瞬たりとも目が離せない。ロシアンマフィア役のピーター・ディンクレイジとの見た目の凸凹感が一瞬、緊張を緩和させるんだけど、シビアな駆け引きですぐにタイトに戻ってしまう。
ブリトニー・スピアーズの件で、後見人制度の問題点が浮き上がっていたが、悪用されるとやばいよねこの制度。日本でも気をつけてないと、オレオレ詐欺の奴らがこっちの方で悪巧みしないとも限らない。
とにかくワクワク、ゾクゾクする今年一番のピカレスクロマンでございました。
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NOBUさんのコメント
2021年12月4日
今晩は
私は今作をとても面白く鑑賞し、尚且つここ一カ月で上映された洋画の中では、頭一つ抜きんでた作品だと思いました。
で、イロイロな関係があるのでしょうが、私が観た劇場ではお客さん7人・・。
ウーム。もっと多くの人に観て欲しいぞ!と思った作品でしたね。