「悪人VS悪人」パーフェクト・ケア Iマンさんの映画レビュー(感想・評価)
悪人VS悪人
大きく分けて2つの陣営がある。一方は女中心のグループで、悪徳医者、密売人と繋がった宝石商、後見人ビジネスで老人相手に搾取する介護業者。もう一方は男中心のグループで、小男のボスを中心とした、麻薬取引に手を染めるロシアンマフィア。この二つの陣営がジェニファーという老女を取り合い抗争をする。どっちも金が主たる行動原理で、どちらにも分かりやすい正義がない。あえて男女を分かりやすく分けたことで、性差がそのまま共感の違いに繋がるのだろうか。特に悪を許せるようなコメディもない。悪人同士が喧嘩しあって、結局見えるところでどちらかが勝てば胸糞悪くなるから、バランスとったエンディングに持っていくことになる。最後の30分はチープなスパイ映画みたいに、駆け足でその帳尻合わせを行うことになった。最後は伏線回収して、まあそうだよね。観賞後、なぜか怒りを覚えた映画。ほんと救いようがない。
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