「予告を斜め見したせいで、主人公・ツチヤタカユキを窪田正孝さんが演じ...」笑いのカイブツ hiroishiさんの映画レビュー(感想・評価)
予告を斜め見したせいで、主人公・ツチヤタカユキを窪田正孝さんが演じ...
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予告を斜め見したせいで、主人公・ツチヤタカユキを窪田正孝さんが演じているかと観に行ったら短髪姿の岡山天音さんでした。似てますよね(似てない?)
才能ある若い芽を摘む業界的観かたをすれば昨年観た「愛にイナズマ」と重なるところもありますが、こちらはイナズマと比べれば若い芽どころか、そもそも種は良いが土に合ってなくて芽も出なかった印象。自身、人間関係不得手と示していますが、自分のネタで自分が芸人となって皆を笑わす事ができない以上、他者に世に出す部分は委ねていくしかない。チームで上手にコミュニケーションを取る必要もある。一方で自分のネタは自分を離れ、他者の物になっていく。そうした様々な葛藤に苦しんでいるのはわかりますが、口数も少なく、顔に表情も出ず(何考えているのだろう)が続きます。これは少し観ていて辛い。後半は友人に思いを吐露し、あきらめたネタ作りに再び動き出すシーンがありますが(今度こそ成功しそう)という予感を与えるには足りずで物語は終わってしまいました。
時代が2000年代後半の設定。YouTubeは既にあったので、それを見つけたところで終わったらなぁと思いました。YouTubeを上手く使えば葛藤も無く、才能も世に花開いたことでしょう。(映画のツチヤタカユキは、です。)
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