「これは歴史だ!ネブワースだよな、何言ってんだ?」オアシス ネブワース1996 とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)
これは歴史だ!ネブワースだよな、何言ってんだ?
This is history! Right here! Right now!
クソ最高だった。ここにはファンの声が、顔がある。いや、むしろそれしかないと言っても過言ではない、チケット争奪戦から始まるオアシス・ファンのための映画。過去の栄光にすがって得意げに話す、余計/退屈なインタビュー映像なんかもない。そりゃもちろん製作総指揮にも名前を連ねているギャラガー兄弟、あとボーンヘッドの声はあるけど。同時に純然たるライブ映像でもないことを理解して見てほしい。
(中)高大とオアシス無き後も聴き続け、支えられてきた者としては、本当に色んな想いが呼び起こされるかけがえのない時間だった。震えた、自然と笑顔がこぼれた。思い出補正?上等。昔から嫌なこと辛いことがあるとなかなか眠れなくて苦労もしたけど、枕元のコンポでオアシスのアルバムを流すと不思議とアルバムが全曲終わる前には眠れていた…。そんな風にもしもあなたがオアシスの音楽の魔法、ロックンロールの力に1ミリでも人生助けられたことがあるなら、本作は問答無用に必見だ。後追い世代にとっても貴重な映像体験で、コロナ禍においては余計貴重なライブ体験。
一昨日映画ハシゴした際にファッキン・ゴミクソな観客がすべての作品で漏れなく近くにいたせいで、クソ民度低下著しい映画館自体これから行くの考え直すレベルだったけど、本作はやっぱりどうしても見たくて行った。行って良かった。
スワンプソングからのコロンビア
リアムの声には伸び伸びと艶があって、ドンルクはまだバンド演奏。バンド晩年のプロフェッショナルに徹するように比較的ピリピリした空気みたいなものに馴染みのあった者としては、兄弟らしいなんだかんだ仲良さげな瞬間も見られてホッコリする。その最たるが今でもよく使われるのを見るリアムがノエルやメンバーに飛びつく瞬間を捉えた写真撮影のシーンだろうか。たった2年でオーバーなんかじゃなくまさしく世界の頂点に君臨していたとき。最強最高のバンド。
ロックンロール・スターをしてないって?