「代理ミュンヒハウゼン症候群」PITY ある不幸な男 ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)
代理ミュンヒハウゼン症候群
妻が不慮の事故で昏睡状態に陥り、世間から同情されることに依存していた
代理ミュンヒハウゼン症候群の男。
この症候群の怖さは、同情される状態を維持しようとすることにある。
同情される要素が無くなれば、たとえ道徳的、倫理的に間違った方法でも
再現しようとする。
映画の冒頭から感じていたことだが、この男は妻の事を少しも心配していない。
悲しむことを練習し、自己陶酔し、同情する者たちの行為に胡坐をかいている。
その状況が変わり、他人からの見方が180度変わることが
男の狂気のスイッチになっている。
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