「ちょっと危険な遊び事」グリーン・ナイト MARさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと危険な遊び事
アーサー王の甥でありながら、武勇伝のひとつもなく怠惰な生活を送るガウェイン。ある時、突如として現れた緑の騎士(というか、怪人)がけしかけた”遊び事”に挑戦し、勇気が試される旅に出る物語。
本作、A24好きでダークファンタジー好きのワタクシとしては見逃すことのできない作品。
しかも、比較的小規模作品が多いイメージのA24作品において、これまでで最大のスケールなんて聞いた日には期待度爆上がりで劇場に向かうワケですよ。
・・・で、結論からいうと。。。
大好きなダークファンタジーな雰囲気はガッツリ堪能できたものの、内容そのものは・・・といった所でしょうか。
とにかくテンポがマッタリなんですよね。2時間10分強のやや長尺ですが、もっとギュッとできたような・・・。まぁでも、この重厚な雰囲気にはこのくらいゆったりの方が合っているのかも。
ストーリーの方はワタクシにはちょっと難しいレベル。
何故失くしたハズのそれがここに!?
そしてこの登場人物達が言いたいことって何!?
お婆ちゃん、あなたは何の味付け役!?
・・・等々、ちょっと考えただけでは答えの出ないような物事が沢山‼そしてこのオチって何よ!?
・・・と、言った感じで、もうちょっと直球なダークファンタジーを期待したワタクシ的には高得点には至らなかったかな。
でもでも、だからといってあっさりと切り捨てるには勿体ない作品。
やや難しくはあったけれど、どこをとっても考察しがいのある内容だし、繰り返し観たり色んな人の感想を聞くたびに新たな解釈が生まれそうな深みのある作品といった印象。
色んな解釈の仕方がありそうだけど、ガウェインの成長物語ってのは間違いないですかね。
そしてこれはハッピーエンドかバッドエンドか…個人的解釈では、最後の言葉は比喩的なものだと思うので前者なんじゃないかな~と思います。ってか、それが希望。
何だかんだでやっぱりダークファンタジーは良いですね。
ファンタジーなのにキラキラしてない感じと少しの禍々しさ。加えて何でもアリの世界観。この雰囲気がたまらん!数が少ないのが寂しいので、どうかもうちょっと作って欲しいものです(笑)
今晩は
今作、面白かったのですが余り評判にならなかったですね。ダークファンタジーの独特な世界観を良く出していたと思うのですが・・。
と思ったら「MEN」が上映され、コレマタ評判は芳しくなかったのですが、私はとても面白かったのですねえ。
A24が製作に絡んだ作品に外れはないよな、と思っています。では。あ、返信不要ですよ。