「さすがの歌唱」ディア・エヴァン・ハンセン デブリさんの映画レビュー(感想・評価)
さすがの歌唱
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みんな歌が上手だなー。特に主演のベン・プラット。ミュージカル版でエヴァンを演じている人だそうなので、当然なんだろうけど本当に上手い。上手いのに技巧が目立たない歌い方。初めて聴く曲でも心地よく沁み通ってくる。
ただ、私の感覚では歌ってほしくないシーンもあった。ミュージカル映画を何本か観てきて、だいぶ慣れてきたつもりではあるんだけど、それでも、深刻な嘘を告白する胸苦しいシーンで歌い出すのはちょっと違和感が。「言葉もない」って朗々と歌われるとな。そういうもんなんだろうけど。
亡くなった人が生前に楽しい時間を過ごしていたこととか、好きな人間や好きなことがあったこととかが、残された人の心を勇気づけるのは、思えば不思議なことだ。でも、感覚的にはすごくよく分かる。コナーがあのA4ペライチを、ただ持っていたのではなくて“大事に”持っていたのが分かったとき、泣けてきた。
エヴァンとゾーイが最後ああなるのもいい塩梅だと思った。あそこからヨリは戻らないと思うし、かといって憎悪の感情を向けっぱなしでもゾーイだって辛いし。
余談ですがアマンドラ・ステンバーグかわいい。
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