「【愛する豚によりトリュフ狩りをしていた男が、自身のトリュフ豚を盗まれつつも、怒りを爆発させる事無く、今までの生活を送る様を描いた静的な作品。ニコラス・ケイジの新境地を描いた作品でもある。】」PIG ピッグ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【愛する豚によりトリュフ狩りをしていた男が、自身のトリュフ豚を盗まれつつも、怒りを爆発させる事無く、今までの生活を送る様を描いた静的な作品。ニコラス・ケイジの新境地を描いた作品でもある。】
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ー 今作前までの、ニコラス・ケイジ主演作であれば、盗まれた豚を取り戻す為に”バッコンバッコンと壮絶なアクション"が展開されるのであろうが、今作はそこを、新人監督、マイケル・サルノスキが抑制したトーンで魅せる事により、それまでのニコラス・ケイジの主演作から趣ある作風に描き出している。ー
■オレゴンの山奥で、孤独な男・ロブ(ニコラス・ケイジ)はトリュフ狩りをする忠実なブタと住んでいた。
ロブはトリュフバイヤー・アミールと希少で高価なトリュフを売買し、わずかな物資で生活していた。
ところがある日、大切なブタが何者かによって強奪されてしまう。
◆感想
・今作では、ニコラス・ケイジの抑制した演技が際立っている。故に作風もそこはかとなく気品が漂っている。
・ロブの豚を盗んだと思われるアミールの父親に対し、ふんだんにトリュフを使った鶏料理をロブが振る舞うシーン等も、気品ある。
ー 動揺するアミールの父親であるが、ロブは慇懃に料理を供するのである。-
<誰が、ロブのトリュフ豚を盗んだかに重きを問わず、ロブがそれを受け入れ、トリュフ料理を供する姿が印象的である。
今作は、それまでのニコラス・ケイジ主演の、アクション全開の映画と趣は異なるが、個人的には、支持したい映画である。>
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