「ロブドピッグ」PIG ピッグ MARさんの映画レビュー(感想・評価)
ロブドピッグ
俗世を離れ、森でトリュフハンターとしてブタと暮らす男ロブ。ある日大切なブタを盗まれたことから、トリュフバイヤーのアミールと共に情報を集めブタを探す物語。
カリコレ作品で観に行きましたが、超満席‼こりゃきっと上映延長されますな。
さておき、終始静かな雰囲気で描かれた作品。解説によるとリベンジスリラーとのことだが、ドラマ作品といった感じではないかな?
盗まれたブタの情報を集めながら動いているのはわかるが、言葉数も少ないし雰囲気だけで状況を察するには少々難しいかも。
盗んだ奴らをぶっ飛ばすわけでもなく、何か訳を抱えている様子のロブが、昔過ごしていた町や人を訪ねていき、少しずつ過去があぶり出されていく様子は切なくも胸に響くし、シェフとの会話シーンは個人的にワタクシにもグサりと刺さるセリフだったな・・・。
まぁ、どうでも良いがまずは血を拭きましょうよ。周りも気にしてないのが凄いw
ただブタが盗まれたというだけでなく、ロブ自身の問題やアミールを始めとする周囲の人の背景も深みがあり、ここの所怪作(?)にしか出てないイメージだったケイジ氏の演技が逆に新鮮に感じた。
全体を通し、ロブとアミールを中心に、商売だけのつながりに見えた2人にも相通ずる姿が垣間見え・・・アミールも自身の問題があったからこそ、ロブの気持ちが痛く解り、申し訳なく思ったのかな。
期待していたリベンジスリラー的なモノとは全然違ったが、いち映画祭作品の中でも満席になるのは充分理解できる内容だった。
・・・ただ、とにかくゆった~りな作品なので、本当に90分だったの!?と思うくらいになが~く感じた。
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