「レーベルの深い存在意義」ヴィム・ヴェンダース プロデュース ブルーノート・ストーリー JJJJJさんの映画レビュー(感想・評価)
レーベルの深い存在意義
音楽ファンであれば誰もが知るブルーノートのレーベル誕生史。主人公はレーベル創設者であるライオン&ウルフ。ナチスによる迫害を受けた自身の経験と黒人アーティストの処遇を重ね合わせたことがレーベルの根本となっており、レーベルの存在意義には深い意味があった。レーベル運営もマーケティング優先ではなく、あくまでも自身の感性を頼りとしたリリース展開をしており、その感性とシンクロしたアーティストに対してはアーティスト以外の側面(周囲から煙たがられる部分)へも配慮が施されていた。ジャケットのコンセプトについても触れられていたが、思い返せばそのメッセージは知らぬ間に我々の意識に刻まれている。愛やセンスといった言葉の深い意味を教えてくれた。
補足的な感想ですが、当時の白人が黒人を殴る等する差別映像は今まで見たことない程に過激でショックでした。
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