劇場公開日 2022年6月17日

  • 予告編を見る

「控えめに言って星一億点」怪盗クイーンはサーカスがお好き 水沼七美さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0控えめに言って星一億点

2022年7月4日
PCから投稿

めちゃくちゃに最高だったんですが?!?!?!?!?!?!?!??!

小学二年生、8歳の時に学校の図書館で「怪盗クイーンはサーカスがお好き」を見つけ、何気なく読んでみたところこの世にこんなにも面白いものがあったのか・・・・・???と衝撃を受け、貪るように図書館にあったクイーン、夢水清志郎、都会のトム&ソーヤ、モナミシリーズを読み漁りました。1ページ目を開いた瞬間からページを捲る手が止まらず、授業中にこっそり読んでは先生にキレられてました。おかげで二年生前期の授業が全く頭に入らずその後普通に苦労しました。
それから十年、新作は欠かさず買って読んでます。私の18年間の人生には常にクイーンがそばにいました。クイーンに育てられたと言っても過言ではないです。

最初、トルバドゥールの文字がスクリーンいっぱいに映し出された時もう叫び出しそうなくらい興奮しました。そしてクイーン、ジョーカー、RDが喋って動いてることに感動して開始3分で号泣です。
声優さんのキャスティングがめちゃくちゃ心配でしたが主人公三人ともまっっっっったく違和感なし。特にクイーンがめっちゃクイーンです。ものすごくクイーン。
都会のトム&ソーヤ実写化は完全なる原作ブレイクで一時間半が五時間ぐらいに感じるぐらいにしんどかったんですが、この映画は改変などもなくめちゃくちゃ原作に忠実に作ってあるので皆さんご存知の通りめちゃくちゃ面白いです。一時間がマジで3分でした。始まったと思ったら終わってた。

タイトルに星一億点と書きましたがあくまでこれは「ファンにとって」です。
ストーリーを端折りすぎて原作を読んでない人にとっては展開が非常に掴みづらいと思います。
クイーンが怪盗で、ジョーカーがそのパートナーなのはわかりますが、RDがどんな存在なのかがあまり説明されておらず、最後人型で出てくるのも初見さんにとっては???だと思います。
また原作の魅力であるミステリー要素(クイーンとジョーカーが誰に変装しているのか?)も表現しきれていない感じで、私が初見でこの映画を見たら間違いなく星1をつけてたと思います。ファンのための映画と言う感じですね。なのでその分星を1つ引かせていただきました。

ともかく怪盗クイーンファンは必見の映画です!欲しい特典が当たらなかったので、私ももう一度観に行こうかな・・・

なな