「結局、よくわからないクライマックス」この日々が凪いだら バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
結局、よくわからないクライマックス
好きなテイストの作品でしたが、ストーリーの決着がよくわからんのです。なんというのかなぁ?序盤からじっくり積み上げてきたストーリーやら人物像やら背景やらのまとめ方が「雑」に感じるんですよね。とっても大事であろう大翔の心の決着があまりに一足飛びで戸惑いが。
そんなに容易に乗り越えられるハードルだったのだろうか?大翔にとって。その出来事で全てが決着するほど素直な男かな?もっと捻じ曲がってるんじゃないのかな?「家族なんてどーでもいい」と言い放っていた闇の深さが全く見えない決着で、なんか無理矢理な感じがするんです。あまりに駆け足過ぎて。
いつも思うけど、こんな出来事があったからこうなりました・・・・ってのはしっくりこないのです。こんな出来事があり、心情の移ろいやら葛藤があって、行動に現れると思うのです。本作はその肝心な根拠となる心情描写が非常にチープだと思うのです。ですから海に向かっての一言の根拠も、バスの中での双葉への言葉も全くしっくりこないのです。
「は?なんで?」って気持ちで見終わっちゃいました。残念。
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