劇場公開日 2021年12月17日

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「「私はケツに見えます」と言えない全てのオトナ達へ」POP! 015🎬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0「私はケツに見えます」と言えない全てのオトナ達へ

2022年1月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ケツです。
最初はそんなこと思ってなかったんですが、某所で主人公が屈むシーンで初めてしっかりと頭部が映った時。
私、思いました。
あ、これケツ以外の何物でもないわ、と。

私達は何者なのか。
何のために生きているのか。
…そう問われた時に、はっきりと答えられる大人はそんなにいないと思います。あって一部の専門職の人くらい。
でも、我々大人ってよく子どもに言っちゃうんですよね。
夢は努力すれば叶う的な。
将来なりたい自分になれ的な。

でも頑張った結果がオケツじゃん。
そこに愛なんてないじゃん。
あるのはケツだけじゃん。

でもそのケツを輝かせるために、大人は今日も毎日頑張るわけです。
犯人が愛用していた弁当箱の情報を必死に掻き集めて、日銭を得ているわけです。

ある意味、何かにならなきゃいけないと思ってる若者に対して、別に何にもならなくても大丈夫だよというアンサー的な映画かと思いました。
…でもあのヘアースタイルは誰か止めてやれよ。

BONNA