劇場公開日 2022年2月18日

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「尺が足らず、表現や描写が不足」グッバイ、ドン・グリーズ! Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0尺が足らず、表現や描写が不足

2022年3月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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よりもいのソレは全13話で個々のキャラや背景を描くに充分だったけど、今作は95分でつまり4話分です。
同じ様なノリでは描けないのは制作陣も十二分に承知だったでしょう。
ですが結局は個別のキャラの背景や描写が不十分で、シッカリ掘り下げきれず、仕上がりもあまり芳しくありませんでした。

この作品に限らず、製作首脳陣の顔ぶれが同じだから過去に手掛けた良作同様に今回も楽しませてくれる、とは限らない一例を示した形になってしまい残念です。
ソレは『打ち上げ花火〜』などでも同じだった事もあり、宮崎監督は勿論、新海監督ですらそう云う傾向がないわけではなくナカナカ大船には乗れないものです。
言い方を変えれば、らしくなかったと云う鑑賞後の感想です。

全体の話の流れは理解でき、ネタもギミックもナカナカでしたが、ソレを充分に活かすには尺が足らず、ストーリーの練り上げも足りず、全体的にバタバタした印象すら伺えました。
またチョイチョイ挟み込んでくるギャグ展開の演出も、飽きさせない工夫とか好意的に解釈出来ても、上記の理由から取って付けた様に浮いた感じになりかけてたのも残念というか‥‥。
加えて、細部にわたって違和感が拭えず、要するにリアリティの不足も原因の一つなのでは?と思われます。
『よりもい』は凄くリアルっぽかったのに、今作も同じ様な段取りで基礎固めしてると思ったのですが、新コロの影響とか受けてしまったのでしょうか?

今回も脇役に田村淳・指原莉乃の本職外の両名が関わっていますが、主役は『竈門炭治郎』と『エレン・イェーガー』のツートップなので、表現の違和感は全くありません(寧ろ巧すぎと云う贅沢な違和感が僅かに漂った)。
また田村・指原両名も、巧く馴染んでたと思います。
ちなみに花江・村瀬・梶の三名は、今期のアニメ『平家物語』でもご一緒しておられる様子。
※進撃の巨人でもファルコ役とウド役で共演w

総括として思うのは、全体的に満遍なく “情報不足” と “描写不足” があり、結果的に平凡に終わってしまった感が強いです。
(文中敬称略)

Geso_de_Nyoro
あらじんさんのコメント
2022年3月1日

共感ありがとうございます、平家物語、良いですね

あらじん