「スパイ映画史上最高傑作」THE MOLE(ザ・モール) tackさんの映画レビュー(感想・評価)
スパイ映画史上最高傑作
観終わって素直に『面白い!』と思った。
ドキュメンタリーと聞いて、堅いジャーナリズムかと思ったら、もはやエンタテインメント。
どんなスパイ映画よりもスリリングであり、構成も冒頭からラストシーンまで巧妙。
途中から、真実かどうかより、次はどんな展開になるのだろうと、ワクワクしてしまった。
10年をかけ14か国で撮影された映像をもとに構成される本作。
最初は北朝鮮友好団体へ潜入することから始まるが、とにかく出てくる主要人物が癖のあるヤバい人物ばかりでジェームズ・ボンドやジェイソン・ボーンもびっくりのヤツらばかりである。
扱うブツもとてもドキュメンタリーでやっていいの?レベルのもの。
スケールがバカでかい。
これがフィクションではなく事実としてこの世界に存在したという事を考えると、もはや常人の至らぬ世界が本当にあるのだと痛感。
いや、一番常人ではないのはこのドキュメンタリーを製作しようと思ったマッツ・ブリュガー監督自身だろう。
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