「好きな人にはとても刺さる。岡田麿里作品らしい仕上がり。」アリスとテレスのまぼろし工場 IchigoChocoさんの映画レビュー(感想・評価)
好きな人にはとても刺さる。岡田麿里作品らしい仕上がり。
個人的にこの方の書く物語が好きなので楽しみでしたが期待を裏切らないクオリティーでした。
今作はミステリーや不気味さといった終始展開が気になるストーリーでしたが、岡田麿里作品特有の思春期の少年少女の葛藤や性的な雰囲気などはしっかりあり、"らしさ"は全開だったと思います。
ただ初めてこの脚本家の作品に触れる方だと好き嫌いは分かれるかもしれないです。
スカッとした展開でもなく終始悲しくもあり重たいお話ですが、悲しさの中に前向きさも感じることが出来るので、鑑賞後の気持ちは不思議と暗くはならなず、ポジティブなメッセージが込められた良作でした。
物語や感情描写が入り組んでいて少し難しくはあったので、小説版を読んでからもう一回見にいきたいです。
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